![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/8337663/rectangle_large_type_2_589f6d226f3d9422176d13206828243b.jpg?width=1200)
空白の泡沫
「痛ってー!」頭を抑え転がる。いや!頭どころか背中全面が痛い!そして気付く。これは人生で二度と味わえない最悪の目覚めだ!人生で2番目についてない日を更新したぞ!1番目?そりゃあもちろん。全人類があの日って言うだろうぜ。
えーと今が…すまない。時計とカレンダーが無くなってから早…2年くらいかな?…ちょっと今数える…オーケー。うん。多分3年前だ。時計とカレンダーは1年たった当たりで消えたからな。じゃあ針を戻して、その時の話をしようか。
あの日は酷かった。人類にとって最も最悪の事実が判明した日だからな。人類の発明品の消失。正しくは、存在がすぽっと消える。まるで初めから無かったかのように。作り直せば良かったんじゃないかって?残念だが、工具とかの工業系技術は早いうちに消えた。2ヶ月目くらいだったと思う。多分な…
よし!もう察しがついただろう?今日めでたく消失の日を迎えたのは……なんとベッドだ!わー!はぁ…
【続く】