ホスピタル・オブ・ヘル
いっけな〜い遅刻!遅刻!
私鬼山鬼子!先月学校を卒業して、今日からお仕事なんだけど、緊張で深夜まで眠れなくって寝付けたと思ったら大ピンチ!獄立病院まではあとちょっと!間に合え〜!
「おい!急患の容態は!」「針山地獄が終わった後も傷口が塞がらず魂が抜け出てしまってるようです!」「連続で懲罰しやがったな!急いで手術室へ!」新たな患者が運ばれてくる。「こっちの患者は!」「真っ二つに切断したあと魂の半分が行方不明に!」「余ってた魂が有ったよな!アレと縫合しろ!」「そんなことしたら二重人格に!」「構うもんか!やれ!」
病院は地獄めいている。今日付で赴任した、新人看護士鬼山鬼子は戦慄した。ボロボロになった魂や、負傷した鬼が次々と運び込まれていく。そんな中、鬼子の前に看護士がやってきた。「あなた!今日からくる人ね!これあなたの装備一式!早く準備してね!」大人しく懲罰係になれば良かった。鬼山鬼子は絶望した。
【続く】