ライズ・ザ・ジャスティス
”明日までに殺すべきリスト”目の前に倒れている男はその不名誉な墓標に、名を刻まれた男だ。息はある。救急車を呼びその場を後にした。
リストに刻まれた人間は必ず次の日に犯罪を犯す。だからボコボコにして病院にぶち込むことにした。拘束されてりゃ罪は犯せないはずだ。
家の前、ポストを確認する。リスト。今回はさらに手紙。そして梱包されたこれは…贈り物?宛名は無い。一応持っていくか…。部屋に入り、リストを確認する。また同じ男の名前がある。これで3度目だ。もし、最初のうちに殺しておけば…物騒な考えが頭をよぎる…いや今でも十分イカれてるのに、誰が書いたかも分からないリストに従って殺しを働いてしまえば、それはただの狂人だ。
リストの中に赤丸をつけられた名前を見付ける。このパターンは初めてだな。手紙を確認する。”赤丸=凶悪犯。間違いなく殺せ。”動悸を抑えながら贈りものを開ける。中には、一丁の拳銃が納められていた。
【続く】