海外旅行者における観光地の課題解決テーマ一覧(その2)
観光業において、自地域の課題が曖昧だったり、状況が複雑で何を明確にしておかなければいけないか、もはやよくわからない。そんなこともあると思います。
以下は明らかにしたいこととそれに対応する調査手法です。
1. Persona: 旅行者像調査
自地域のファンは誰か、これからファンになってもらう人は誰か。どんな人か。また、近い将来の国内旅行か少し先の海外旅行者か。ペルソナを明確にしておくことでターゲット顧客を把握しておく考え方です。
・「近隣の国内旅行者」
・「都市部から地方への国内旅行」
・「近隣海外(アジア)への認知」
・「将来の遠方海外(欧米)への認知」
2.Content: 自地域の人気観光地コンテンツ調査
自分の地域の中で、わざわざ足を運んで訪れる人気の観光コンテンツ(観光地)は何なのか。そしてそれを好む人の特徴はどのようなものか。桜は本当に人気なのか。そして、国によって好みは異なるのか。日本人には当たり前のものが海外の人にはどう映るのか。そんな人気観光コンテンツを明確にする考え方です。
3.Price: 観光商品の価格調査
現在、販売している旅行商品、観光ツアー商品の料金は適正なのか。(高すぎるのか、安すぎるのか)。また文化的な価値感だけでなく、収入レベル自体が異なる海外にとって、国ごとの最適な料金はどの程度なのか。最適な価格を明らかにしておく考え方です。
4.Competition: 競合比較調査
自分の地域では競合とは見ていないが、旅行者は一定の行動ルートで、他の地域で消費活動をしていることもあるでしょう。また、旅行前の段階で思わぬ他の地域を選択肢として考えているかもしれません。海外旅行者からすると、日本が選択肢にないことはこれまでにも多く見られていました。
5.Creative: クリエイティブ評価
YouTubeに動画をアップして視聴数自体は把握しているものの、改善点はいまいち見えてこないケース。動画の見せ方は最適なのか、順番は正しいのか。またコンテンツの内容を覚えてもらっているのか。広告バナーなども同様の課題があると思っています。訴求しているクリエイティブ(プロモーションのコンテンツなど)の改善や認知しているかの効果を把握する場合の考え方です。
項目一覧
ビッグデータを活用する方法も考えられますし、上記のようなスモールデータ(数百程度の調査)から始めることもできると思います。
試行錯誤して挑戦していければと思っています。