見出し画像

ターミネーター&コブラ。とにかくロボだ。

昨今のリハビリテーションはロボである。

ゲッターロボにガンダム、コブラ、アトム。ガンバレロボコン。ロボにもいりろあるけれど、現代のリハビリテーションはとにかく、ロボ一色、ロボ祭り。ということで、ロボを少し紹介してみたいと思います。

※最初に言っておきます。本当に私はメーカーでも、開発者でも何でもありませんのでその辺よろしくお願いします(笑)


私が皆さんに今一番伝えたいものといえば、WHILLです。
これは凄い。本当に凄い。

ホントに未来型車いすである。もはや、車いすと言う呼び方をしない方がいいのかもしれない。パーソナルモビリティである。


このパーソナルモビリティの凄いところは、タイヤにある。公園や砂利道なんかの悪路をすいすい行けるのである。なんてことないように思われがちだが、家の玄関先に玉砂利を敷いているおうちは、それだけで、バリアになるということです。砂利が行けるというのは意外に必要な機能なのです。しかし、従来型車いすでは、じゃりすら解消できないのである。それとWHILLは段差解消能力に優れいている。今までの車いすと比較すると段違いである。


5センチの段差が解消できる。気合入れたら7㎝行けるしかし、安全のためには5㎝ってことだろう。5㎝たったそれだけ?と思われるかもしれないが、その5㎝が今までの車いすだと解消できなかったのである。それが、このWHILLなら、楽々解消できる。


5㎝をあなどることなかれ、5センチの段差解消ができないとどんな恐ろしい事が起きるかお教えしましょう。


まず、歩道と車道の登り口が3センチから5センチある。元気な方は気にも留めたことがないだろう。この歩道の段差が解消できなければ、ずっと車道を走ることになる。危険極まりないということになる。また、電車のホームと電車の隙間や段差がある駅がまだまだ多い。その度に駅員に段差解消のための板を用意してもらわなければならない。それがいらない。なんて自由。フリーーだ!!!と叫びたくなりますよね。このように5㎝の段差解消ができるということは、外出可能か否かの大事なファクターなのである。


次に、家の中で考えてみよう。5センチの段差解消ができないと、ふすま、障子等と部屋や廊下の仕切りを越えることができない。結構家の中は5㎝段差で溢れているのです。ろくろく家の中も走行できない車いすなんて誰も乗らない。


そして、歩くのが億劫な方はどうするか。簡単です。歩かなくなる。移動しなくなるのです。


5㎝の段差解消。これはものすごい画期的な開発なのです。


それと、このパーソナルモビリティの凄いところは・・・。これだ!!

画像1

スマホ対応なのだ。ピンとこない人も多いだろうから説明しよう。


つまり、散歩をしているポチの様に車いすがついてくるということだ。


少し離れた場所に座っていたとしよう。スマホで呼べば、車いすが勝手にそばまで来てくれる。す、すごい!!


独りで公園で歩行練習ができてしまうということである。車いすまで戻らなくてもいい。ちょっと歩いてベッドまで行ったとき、車いすまで行かなくても、誰にも頼まなくても車いすが向こうからやってきてくれる。


ホント、夢のようです。


寝たきり老人のほとんどが外出をしなくなるいわゆる「閉じこもり」による、身体機能の低下、認知機能の低下が原因である。


最近の地下鉄や電車は車いす対応になっていることが多い。つまり、電車でどこでも行けるのである。


後、WHILLのセールスポイントはフォルムがかっこいい!!


従来の「ざ・くるまいす」って感じが全くしない。ちょっとしたモビルスーツにでも乗り込んでいるようなカッコよさがある。


「障害を負ってもかっこよく!!!」「スタイリッシュな生活を!!」


です。これが、私が理学療法士として患者さんと一緒に目指しているところです。


トイレが心配?駅や病院、官公庁、スーパーなどの大型店舗には必ず身障者トイレがある。ならば、不安材料はもうないはずである。


他者のスピーチロックは早いうちに外さないと、一生カゴの鳥です。そうこうしているうちに寝たきりになってしまう。


そうならないためにも・・・


表に出よう!外に出よう!WHILLとともに!人生を楽しもう!!!


ホントに素晴らしい発明です。次は階段解消能力のある車いすが市場に出回るまでの間は、このWHILLの独壇場でしょう。


WHILLの会社から一円ももらってはいませんが、皆様に知ってもらいたい。ただそれだけです。


この一台を知っているか、知らないかで人生が変わってしまいます。


WHILLのいいところばかりをお伝えしていては、怪しいセールスマンになってしまう。なので、このパーソナルモビリティのデメリットもお伝えしましょう。


この、WHILLは分解して車に乗せられる。使わないときに片づけられる。という、アピールポイントがあるのだが・・・。


とにかく重い!!持ち上げて車に乗せるなんて20代の屈強な青年ぐらいしか無理。それなら、車いす車両にそのまま乗った方がいい。


考え方としては、「車いす」と思わない方がいい。椅子型の原動付自転車だと思っていただいた方がいい。原チャリを車に乗せて買いものに行きますか?って話です。


なにがなんでも、車に乗せるのだ!!!!というかたは、向かない。


WHILLにはバックミラーが無い。開発の皆さん。お願いです。バックミラーの装着と夜間走行の際のライトの開発を急いでいただきたい。また、介護保険レンタルでもロックキーの装着とスマホ対応をお願いします。


あと、WHILLだけではなく電動車いす全般に言えることだが、電池パックがとにかく重い。あれじゃ、電池のスペアがあっても、持ち運ぶことも困難だし、重さで電池を替える事さえ困難にしている。


小型電池の開発を誰か~。お願います。タバコの箱ぐらいの大きさになったら、障害者の生活は劇的に変化する。今の12倍の寿命を持つリチウム電池の開発をしている「グローバルニッチNo.1」の安永さ~ん。今度は、電池の大きさを12分の1にして下さい。世界が待ってますよ~。


と、少し脱線気味になってしまったが、そこいらへんがデメリットでございます。


また、スマホの扱いが難しい、簡単な操作も覚えられないといった方や認知症の方も難しいと思われる。


後、表に出る理由のない人も困難を極める。出かける理由がない人は、家に閉じこもる。家族のスピーチロックにすぐに屈する。理由がないのだから、家族の言う通り、家で閉じこもっておいた方がいい。と考える人が多い。


人生を楽しむプランを自分でしっかりとたてられる人が適応だと思われる。


最後になったが、これだけは覚えておいていただきたい。


一般の人は、「道具は買ったらすぐに使えるもの」と思い込んでいる節がある。なので、ちょっと試してみて難しそうだったら、すぐに諦めてしまう。


なので、寝たきりになる人が多いのである。


「道具は練習しないと決して使えるようにはなりません!!!!ギターもピアノも車もバイクも練習して習得しないと使えるようにはならない」


私はこのセリフを今までに何千回、何万回と言ってきた。しかし、理解できる人は本当に一握りしかいない。この簡単な理屈が分からない人が本当に多い。


WHILLも練習してください。代理店の皆さん、もっと練習できる場を増やしてください。交通事故の保険加入があるのだからもはや、バイクと同等扱いと思って差し支えない。ならば、教習の先生の育成、練習場所の確保が必要になってくると思う。


本当に素晴らしい道具です。皆さんも一度乗ってみて下さい。足漕ぎや手漕ぎでしんどい思いをしなくても、パーソナルモビリティを使って、スイスーイっと外出してください。


元気いっぱいな健常者だって、歩けないから車に乗るわけじゃないですよね。歩けないからバイクに乗るわけではありません。全て、楽するためです。障害者だって楽していいんです。手こぎ、足こぎの車いすだけでなく、パーソナルモビリティを使いましょう。外出が必ず楽しくなります。
それでは、最後にもう一度。


表に出よう!外に出よう!WHILLとともに!人生を楽しもう!!!

ハイ次!次は凄いぞ~。まさに、コブラ!凄い、凄すぎる。

いや~。時代が来たね~。今までのものとは段違いだ。

今に「コブラ」みたいな義手ができるよ。ほんと

これからの理学療法士や作業療法士はもっと、工学系勉強しないとだね~。

この卵を割る動作がどれだけ凄いかわかる人は結構、通な人。

現代のリハビリテーションがいかにロボだかわかっていただけるだろうか。

血沸き肉踊りますよね~。ロボって(笑)

いいなと思ったら応援しよう!