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体、半分持っていかれた
父と母が仲睦まじく、遠路離れて住んでいる一人息子の家に遊びに来た。
両親が私の家に泊まり、
「朝ごはんを食べよう、どっかおいしいところに連れていけ」
と、父上からの命令があり、私のお気に入りの喫茶店へレッツラゴー!
(ここの喫茶店は、社会福祉法人さんが軽度の知的さんや聾の皆さんに雇用の場を!とパン屋さんや喫茶店をやっているので、応援の意味を込めて常連になっている)
車の中で父が突然「昨夜、寝てたら体、半分持っていかれたぞ」と、意味不明のセリフを放った。?
もう一度聞きなおしたら、
「いやな、夜中にゴゴゴゴゴゴ、って物凄い音がしてな飛び起きたんや、なにかの獣が吠えてるんかな思てよ。猛獣みたいな声や。ホンマ。ワシ何かな思て、ちょっと怖かってんけどな、せやけど、近いねん。猛獣の声。吸い込まれそうなくらい、ゴゴゴ言うてんねん。ほんならな。オカンや!オカンのイビキやねん。こいつホンマに恐ろし気なイビキしよんで。ワシの体、半分吸い込まれてしまうか思たわ。」
親父の稲川淳二張りの話口調に車の中は大爆笑に包まれた。
オカンは少し不服そうな顔をしながら、苦笑していた。なぜなら、昔から、親父のイビキは怪獣の雄たけびなみだからだ。
似たもの夫婦?
私は両親とは別の部屋で寝ていたのでグッスリでした。
(笑)