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【リスキリング考察】レポート作成にかけている人件費
どうもこんにちは、アリタ マナブです。
私は、社会人がリスキリングしようと思った時に、真っ先にBIツールに手を付けるべきだと考えています。
それを主張するにあたって、
「リスキリングしないと、どのぐらい損か?」
に関する定量情報がどこかにないものかと思っていたのですが、本日たまたま見ていたニュースにありました!
上記記事のタイトルの「Sumif」関数が使える人ほど残業が多い」というのはわきに置いておいて(もったいないタイトルだと思います)・・・
記事本文にこのような注目すべき記載があります。
月次の集計作業・レポーティングにかけている時間を調べたところ、平均月26.5時間という結果になり、月40時間以上(1日2時間以上)時間をかけている人が、全体で16.9%も存在することも明らかになった。
26.5時間/月!!!
1日1時間以上、Excelとにらめっこしてレポートを作っているということですから、驚くべき時間だなと思います。
1. レポート作成費用を試算してみよう
さて、上のデータをもとに、レポート作成にかかる費用(人件費)を計算してみましょう。
年収を「仮」で置いてみて、計算してみたいと思います。
実際には会社が払っている社会保険料などを加味しないといけませんが、今回は計算を簡略化するため、額面の収入だけで考えることにします。
例えば、「年収が500万円」の人で考えると、
月間労働時間=160時間
年間労働時間=1,920時間
なので・・・
5,000,000円÷1920時間 → 時給=2,604円
・・・となります。ということは、この「時給2,604円」に「26.5時間」をかけてあげると、月次の集計作業・レポーティングにかけている費用が計算できます。
それに12を書けると年間の費用になります。
実際に計算してみると
2604円/時間 × 26.5時間 × 12か月
で、結果は
82.8万円/年
になります。
2. 思ったよりもレポート作成に人件費がかかる
この金額、皆さんはどのように思われましたか?
仮に時給を半分としても、年間41.4万円です。
これが
コピペを駆使してデータをかき集める
関数を駆使してデータを集計する
きれいなグラフを書く
といった、レポート作成にかかっているお金です。多くないですか?
いくつかの年収別に、同じロジックで費用を計算した結果は下記になります。
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年収1000万円の方だと、レポート作成工数は年間165万円にもなることになってしまいます。
3. 有料のBIツールを導入してもペイする
この調査を行った会社は、Excelの効率的な使い方を教えたりする会社のようです。
なので、この結果をもって「もっとExcelを効率的に使いませんか?」という提案に持っていきたいのだと思います。
「Excelの有効活用」・・・それも必要なことだとは思います。
しかし、もし金額で換算したときにこれだけの費用が掛かっているぞ、ということなのであれば、専用のBIツールをお金をかけて導入してもいいレベルだと私は思います。
具体的にはTableauやPower BIなどのBIツールが導入候補になります。
TableauのCreatorは年間で10万円、Power BIのProは年間で1万円ぐらいのライセンス費用がかかりますけども・・・
これで、「それまでにレポート作成にかかる時間が、10時間とか20時間とか削減できれば」十分かけた費用はペイすると思います。
それは可能なのか?
・・・現実的な線だと私は思います。
BIツールというと単にレポートを作成するためのツールと皆さん考えているかもしれませんが、レポートを作成時間だけでなく、その前後でも作業工数を削減する余地はいろいろとあります。
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例えばデータを集めてくる「①データの取得」や「②データの加工」の部分もBIツールを使うことで工数の削減が期待できるポイントです。
大量データになれば、「vlookup関数」等が終わるのを「待ってる」時間も長くなってきます。
BIツールを使うことで、さくっとワークスタイルを変革できるのだとしたら、1万円とか10万円はそれほどDXの入り口としてもとっつきやすい代物だと私は思うのです。
このあたりの内容は、今後のNoteでも書いていきたいと思います。