Nikon Zシリーズでマニュアルフォーカスのピント合わせがちょっと楽になる設定方法
こんにちは、金澤有剛(かなざわ ありたか)です。北海道でフルリモートで働きながら、趣味で写真を撮っています。
これまであんまり書いてきてないんですが、今日はちょっとしたTips記事を書いてみようと思います。
Nikon Zシリーズのカメラを愛用している皆さん、マニュアルフォーカスレンズを使う際、ピント合わせの操作が煩雑だと感じたことはありませんか?
特に、拡大表示をしてフォーカスチェックを行う際の操作に不満を感じた経験がある方も多いのではないでしょうか?
私自身、Nikon Zfにマニュアルフォーカスレンズを装着して撮影する中で、「なぜこんな仕様なんだ?」と感じる部分がいくつかあり、マニュアルフォーカスレンズの使用をやめたくなった時もありました。
しかし、設定を少し変えるだけで幾分か改善されたので、今回はそもそもNikon Zシリーズのカメラでマニュアルフォーカスを行う際の操作性の課題点と、それを改善するための設定の方法を共有できればと思います。
Nikon Zシリーズのカメラでマニュアルフォーカスを行う上での課題点
1つめは、「拡大表示をした後、シャッターボタンを半押ししても拡大表示が解除されない」という点です。
筆者はこれまでNikon以外にFUJIFILMやSONYのカメラを使用した経験があり、それらのカメラでは当たり前のようにシャッターボタンを半押しすることで拡大表示が解除されていたため、これができないことを知った時は驚きました。
調べた限りではこれはNikon Zシリーズ全体で、シャッターボタンの半押しでは拡大表示は解除されないようです(もし違っていたらコメントで指摘いただけると幸いです)
2つめは、「拡大表示ボタンと縮小表示ボタンがそれぞれ独立しており、拡大ボタンのみでは拡大表示を解除できない」という点です。
Nikon Zfには拡大表示ボタン(以下画像16)と縮小表示ボタン(以下画像19)がそれぞれ独立して存在しています。
この拡大ボタンを押すと文字通り、フォーカスポイントに合わせて拡大表示されます。
拡大は全部で3段階あり、最大まで拡大するとその後拡大ボタンを押しても画面に変化は現れません。
そしてこの拡大した表示を元に戻すには縮小ボタンを押す必要があります。
つまり、拡大表示ボタンのみで拡大された画面を解除することはできず、指をずらして縮小ボタンを押す必要があります。
すごく細かいことを言っているようですが、これは実際撮影しているときは結構めんどくさいです。
せっかくフォーカスを合わせても、指をずらして縮小ボタンを押す際にちょっとフォーカスがズレる、なんてことが発生しがちでした。
拡大表示が3段階あるのは良いとして、せめて最大に拡大したあともう一度押せば拡大表示が解除されるような使用ならもう少し使いやすかったな、と思います。
改善のための設定方法
結論から言うと、カスタムボタンの設定から「拡大画面との切り替え」を操作しやすいボタン割り当てることで上記の課題を改善できます。
まず、カスタムメニューを開き「操作」に移ります
その中の「カスタムボタンの機能(撮影)」に移ります
割り当てるボタンの選択ができるのでお好みのボタンを選択します。(私は動画撮影ボタンに割り当ててます)
「拡大画面との切り替え」を選択します。
最後に画面拡大時の倍率を選択して完了です。私は等倍に設定しています。
これで設定したボタンを押すことで、自分好みの倍率の画面拡大と拡大解除を即座に行き来できるようになります。
指をずらして別のボタンを操作しに行かなくて良くなるため、格段にフォーカスのチェックがしやすくなると思います。
まとめ
と言うことで、今回はNikon Zシリーズのカメラでマニュアルフォーカスを行う際の操作性の課題点と、それを改善するための設定の方法を共有しました。
ぜひこの設定を試して、もっともっとNikon Zシリーズでマニュアルフォーカスレンズを楽しむ人が増えてくれると嬉しいなと思います。
とはいえ、Nikonさんにはぜひシャッターボタン半押しによる拡大表示解除の仕様の採用を検討してもらえると嬉しいですね。
ではまた、次のnoteで。