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試食の影響力

結局、食品は、食べてみるまで味がわからないわけですね。

「そらとパンと旅」というユニット名で、有機野菜と天然酵母パンのマルシェ出店、ケータリングを、2015-2017年に横浜、都内で活動していました。

マルシェで一番大切にしていたことは、
「お客様一人一人の皆さんとお会いできること」

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マルシェでは、会話と試食の影響力は大きくて、試食してみていただき
「美味しい!」となれば、ほとんどの場合すぐその場で購入してもらえました。
あとでネットで買おう、とかはないですからね。
また口コミでどんどん広がって、出店する度にパンと野菜は開店後2時間で完売するほどでした。


パーティーケータリングで一番大切にしていたことは、
「たくさんの人に会場でフードを食べながら楽しんでいただくスペシャルな時間と空間」
華やかで美味しく、つまみやすいフードの演出です。

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なにより、その場で味や見た目の感想やご意見を、沢山いただけることはとても気づきが多かったですし、
一度にたくさんのお客様に食べていただける機会ですから、ブランドの拡散力もあります。

(当時は撮影よりも多いくらいのお問い合わせが次から次へと毎日のようにオーダーをいただいていました。実際には限られた件数のみお受けしておりましたが、反響に驚くばかりでした。)

コロナ渦の始まりから、
今まさに、こういう
「試食」「会話」の体験の機会が、制限されているわけです。

実際に、いくつかD2Cで話題の食品を購入してみようと動きました。
一度食べてみた食品をネットで購入するならば、あれを食べたい、とリアリティを持ってすぐに動けます。
一方で、一度も食べたことのない初めての食品に対しては、リアリティが湧きません。
注文するのを先延ばし
初めて購入するまでに時間がかかってしまいました。

食品業界におけるD2Cでは、販売や販促の主軸がデジタルで完結したネット販売ですから、試食はなし
味はもちろん、リアルな質感が伝えられないのです。
食品だからこその難しさがそこにあります。

「写真や動画というデジタルコンテンツの中でもより魅力的に食を伝えたい」というとき、

具体的に、どうやって、食品の魅力を伝えればいいのでしょうか?

D2C時代を制する「美味しい写真の創り方」の主題として、
2つのキーワードを見出しました。

「世界観を重視した表現」「視覚で、食品の質感を伝えることで、五感の記憶を呼び覚ます」

次回はこちらのキーワードをもとに、お話しして行きます。

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「HCJ合同展示会」ヒト・モノ・情報の交流と発信を通じて、サービス産業の活性化に貢献するホスピタリティとフードサービスの商談専門展 
2021.2.17オリジナル商品開発ビジネスステージにて登壇させていただいた
『食品業界でD2C時代を制する「美味しい写真の創り方」』セミナー内容を元に記事にしています。

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