食品業界とD2C
私のフード写真家の仕事は、
「写真や動画というデジタルコンテンツの中でもより魅力的に食を伝えたい」
という需要でニーズが高まっています。Withコロナを過ごし、afterコロナを見据えて、食品業界でもリモートワークやオンライン化が進んでいます。
その背景として
スマートフォンの普及、写真を身近に簡単に楽しめる時代の始まり
Snsの発展、Instagramの流行、企業と個人が個々に繋がる
デジタルメディアを駆使した飲食販売(通販、デリバリーの需要拡大)があります。
D2Cブランドの拡大
”消費者に対して商品を直接的に販売する仕組み”を
簡単に図解で見てみますと
食品メーカーさんが企画製造から提供まで一貫して関わる
消費者さんへの直接的な繋がり方で得られるメリットもありまして
SNSでのプロモーション等で、消費者さんからの評価データもダイレクトに受け取ることができます。
食品業界とD2Cモデルの繋がりを考えるとき、
まず、コロナ渦を過ごし、より本物思考の商品を求める消費者の意識の高まりがあるのではないでしょうか。
緊急事態宣言の自粛期間に、私も学校がなく家にいる子供達と味噌を作ったり、
お友達が何人か梅仕事(自家製の梅酒や梅シロップ、梅干しを作る)に初挑戦してみた話とか、お菓子作りが好きな方がビーガンのお菓子を研究して7kg痩せたとか、ごくごく身近な方からでもこんなに食の話が舞い込んできたり、
健康志向食品のメーカー様からは、コロナがあったからこそ新たな展開に進みはじめた、良かった、というお話までリアルに伺いました。
オーガニックや国産原料等の需要の高まりで原材料は高尚 するわけですから
商品の安さや効率性の訴求 → よりも 商品の世界観を重視する訴求
商品ブランドの世界観を重視した表現 → 王道な表現から、ニッチな表現まで、
幅広く可能性があり、メーカーさんが商品を生み出した動機、原料の詳細、商品化プロセスに至るまで、ターゲット層のお客様にしっかりと伝えていくことではないでしょうか。
しかし、D2Cでは販売や販促の主軸がデジタルで完結したネット販売ですから
試食はなし
味はもちろん、リアルな質感が伝えられないのです。
食品だからこその難しさがそこにあります。
次回は、「試食の影響力」についてお話ししたいと思います。
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「HCJ合同展示会」ヒト・モノ・情報の交流と発信を通じて、サービス産業の活性化に貢献するホスピタリティとフードサービスの商談専門展
2021.2.17オリジナル商品開発ビジネスステージにて登壇させていただいた
『食品業界でD2C時代を制する「美味しい写真の創り方」』セミナー内容を元に記事にしています。