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転勤族 2

 お盆帰省後の寝不足でイライラしながらも、暑い中で部屋のカーテンを洗おうと手を伸ばして外している時に、私の体に突然異変が起こった。
 突然グラグラ頭が回りだし、あまりの眩暈に恐怖を感じ呼吸が乱れその場に倒れ込んだ。その後、私の手は激しい痙攣で硬直が始まり、想像もつかないくらい指が曲がり、体全体に痙攣が広がっていくのを感じた。側にいた下の娘に「誰か呼んできて」と出来る限りの力で出した声で伝えても、倒れ込む私を見ても無反応で知らん顔。この時幼稚園児の娘からしたら、ふざけているとでも思ったんでしょう。
「息しよるから大丈夫」
と言いながら笑っているみたいだ。どうしようかと考えている間も痙攣はどんどん進み、体全体の自由が利かなくなり、変形していく私の手足を見て、さすがの娘も異変を感じたのか、
「ママ!どうしたの?」
と大声で叫び、その声に別の部屋でいた長女が気付き、近所の友人を呼びに行ってくれ救急車を手配してくれた。
 自分の体がどうなっているのか、どうなっていくのわからず、友人の問いかけにもうまく答えられず恐怖の時間を過ごし、聞こえて来た救急車の音で安堵したのを今でも思い出す。それからの記憶はなく、次に気が付いた時は集中治療室のベットの上で沢山の医師が目に入り、点滴の入りそうなところを探している様子だった。
「生きている」目が覚め呼吸をしている自分に安堵し涙が込み上げてきた。痙攣止めは腕からは入らず、痙攣が起こっていない足の付け根から入れる事になった様子だが、全く痛みも感じず体の感覚も殆どなく、意識だけが戻っている状態だった。

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ありす
自分に出来る事はなんでもチャレンジしていく!難病だって、夢を持っていれば楽しく暮らせるってことを伝えたい。