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発病 1

 整形外科を受診したのは混み合う土曜日。
病院で事情を話し、すぐにCTやレントゲンを撮ってもらったが原因はわからず、念の為に他の病院でMRIを撮る事になり、予約を入れてもらう事になった。検査日は最初の整形に行った5日後だった。検査日を待つ期間も、私の足は更に思うように動かなくなり、不安な日々を過ごしていた。検査当日も自力で病院に行くのがやっとで、検査室までは1人で移動するのも難しい状態になっていた。検査後は画像を受け取り、その日のうちに整形外科に検査結果を持って行き受診した。
 診察室で写し出された画像には、首部分にくっきり実弾くらいの形で大きさの白いものが写っている。「ん?」と拡大しながら何度も確認して、漸く医師が話し出した。
「ここじゃ、無理だから・・・」と呟きながら考え込み静まり返る診察室。
「これなんですか?腫瘍ですか?」
と恐る恐る聞いた私に、
「宝くじが当たるより難しい確率だぞ」
と苦笑いしながら難しそうな本を広げ、色んな病気の可能性を説明してくれた。明かいキャラの医師のおかげで、緊張せずに聞きたい事を聞く事も出来たが、病名ははっきり告げられず、
「紹介先考えるからちょっと1日待って下さい。明日取りに来れますか?」
と言いながら書いた所見には
「脊髄空洞症及び、脊髄腫瘍疑い」と書かれていた。どちらも厄介な病気に違いない。そう思い帰宅後、恐る恐るインターネットで調べてみた。その内容は私が想像していたよりはるかに恐ろしい病気だった。調べても調べても怖い情報ばかりで、恐怖のあまり声も出ず涙を流しながら調べていた自分がいた。どれくらいの時間調べていたのだろう・・・。気が付けば娘の事も家の事もせず、時間だけが過ぎていて、検査結果を心配し主人が帰って来た事で我に返り、現実を取り戻せた感じだった。主人は泣きはらした私の顔を見て、調べていた病気の内容を読み、
「今から色々考えても仕方ないから、まずは紹介状を持って病院に行こう」
と私を励ましてくれるが、お互い交わす言葉も見つからず不安で涙が止まらず、この日から私の眠れない日が始まった。

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ありす
自分に出来る事はなんでもチャレンジしていく!難病だって、夢を持っていれば楽しく暮らせるってことを伝えたい。