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疲れたアラサーは漫画『魔入りました!入間くん』に癒しを求める

自分の中では珍しくアニメから入った漫画。
きっかけは、一期EDテーマの芹澤優ちゃんが好きで、同じ監督さんの『プリパラ』も『おねがいマイメロディ』も面白かったから。

そして、好きな時間に好きなペースで読める、漫画へ。
アニメも面白いけど性に合うのは漫画なんだ…。

『NARUTO』『BLEACH』『ハガレン』『ハンターハンター』と、コンプレックス対処系中二キャラで育ったわたしは、
ほのぼの感漂う『入間くん』に馴染めるか、やや不安だった。だけど結果的にとても好きになって、音楽祭編あたりで無事41巻全巻購入を決めました。ありがとうございます。

最近秋田書店にやられがちなのだ。
僕ヤバも好きで…。

ほいじゃあ、何が好きなのか書いてみるぞ!


修行編たくさん

たくさん、というか悪魔学校バビルスの履修過程の話なので、ほとんどが修行。
中忍試験編、グリードアイランド編が好きなわたしにはめちゃうまやった…。

あまりにも修行が続くとお腹いっぱいになるのかなと少し思ったのだが、修行内容が多彩で、クラスメイトの全員がそれぞれ活躍して成長していくので、全然飽きなかった。

そしてこの漫画に特徴的と思ったのが、
主人公・入間くんの修行に取り組む姿勢が、あまりにも幸せそうなところ。

ギャグ漫画のノリでわかりにくいが、彼の生い立ちは結構壮絶なはずなのだ。今置かれている状況も、命の危機だと思うんだ。

なのに全然スレない。闇堕ちしない。
入間くんは終始キラキラ、にこにこ、もちもちしている。

シルバニアファミリーのゲームみたいな、確固たる安心感がある。
素直なお人好しのまま、大きくなってほしい。



愛がすごい

入間くんは作中で「人たらし」「イルマハーレムが怖い」と言われるくらい好かれちゃう子。

問題児のクラスメイトもみんな、溶かしてまとめて仲良くなっちゃう。
自分を連れ去った義理の悪魔家族と、実の親以上の絆で結ばれちゃう。
難しい状況から打ち解けて、信頼関係で結ばれちゃう。
ほいで、読者のわたしも反骨心を溶かされ、気づいたらイルマハーレムに取り込まれていたというわけだ。

バビルスの学園生活には、愛が溢れている。
幸せな人を拝むのは良い。癒される。


現実では、輝いている人って直視できなくて嫌味言っちゃいたい気持ちが生まれたりする。だけど、入間くんは不思議と眩しくない。
頑なな心の柔いところに触れるのが上手。なんていう才能?





重めのヒューマンドラマやサスペンスが好きだけど、どっぷり世界観に浸りたくなってしまう。夜寝られなくなるくらいに。

でも、毎日働いていると、そう深くハマり続けられない。次の朝にやるべきことは推理や考察じゃないから、その都度現実に戻ってこないといけない。疲れた夜は、優しい物語が読みたい。

そんなアラサー人間の欲を、ちょうど良いシリアスとギャグの塩梅で満たしてくれたのが『入間くん』だった。
世界観に引き摺り込まれなくても、遠巻きに見守るのが楽しくて、安心して目を離せる。

「子どもって過保護にしてなくても、友達や先輩との付き合いの中で、気づいたら成長してるのよね」と言わんばかりだ。


それに先生たちも個性豊かで、ここぞというときは守ってくれるから、うちの入間くんを安心して任せられますの。バビルスの教育方針は素晴らしく、学べるものもありますわ。

出産してから、子どもが痛み苦しむバトル漫画が読めなくなったという人でも読みやすいと思う。


友達、親友、家族。知らなかったものを、知らない土地で手に入れて、安心して笑う。
誰かのために、自分のために野望を育てる入間くんが、これからどう成長するのか楽しみだなぁ。

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