#転職
小説『あなたのご希望の条件は』問われた30代
閉館5分前の図書館で、ジャケットだけで選んだ一冊。久しぶりに読み切れて、直感が当たって嬉しい。
会社員のお話が好き。ファンタジーやサスペンスみたいに激しい起承転結はないが、友だちの話を聞かせてもらう感覚で読めるから。
主人公は、転職エージェントとして働くバツイチ40代女性、千葉香澄。仕事ができるのだが、周りから「もっと自信を持って」と言われている。
もし香澄にキャリア相談に乗ってもらって「あ
声優への転職に失敗した話。夢は叶わなくても良い。
子どもの頃から、色んな声を出すのがすきだった。
『千と千尋の神隠し』が大ヒットした頃、青蛙の声真似をしていた。隣の部屋にいた兄弟がみんな「ビデオつけてるのかと思った」と言うので、したり顔で他のキャラクターのものまねも極めた。
ピカチュウと光彦が同じ人の声だとお母さんに教えられると、わたしは声優を夢見るようになった。
そうだ、養成所行こうとはいえ、我が家の正義はサラリーマンだったので、声優の専門