マガジンのカバー画像

不妊治療記録

25
治療経過というより、感情の記録箱です。夫には内緒です。不定期更新。
運営しているクリエイター

#高度不妊治療

不妊症#24 移植周期のこと

不妊症#24 移植周期のこと

やっぱり残しておきたくて、書くことにした。

標準のことは一通り書けたと思うので、体験レポートとしては、これで一旦最後のつもり。
うまく行っても行かなくても、有耶無耶な感想や意味不明なオタ記事ばかり書くつもりです!

ミッション1:排卵日を捕捉せよいわゆる自然周期か、ホルモン周期か、好きな方を選べた。選べと言われましても…と思いながら、人工授精の頃の排卵と内膜の5回分の記録とにらめっこして、いける

もっとみる
不妊症#23 ポケモンバトルで学ぶ確率論

不妊症#23 ポケモンバトルで学ぶ確率論

不妊治療を始めてから、ずっと確率の世界だ。

自然に授かる確率が何%、人工授精の成功率が何%、累積だと何%、体外受精に進むと、受精率が、胚盤胞発生率が、このグレードの胚の妊娠率は、出産率は……%%パーセントづくしだ!!!

だが、残念なことに、わたしには数学の才能がない。サイコロを二つ振って何の目が出る確率がうんぬんの問題は、人生の宿敵。
いくらドヤ顔で理論しようとも、その目が出るかは運じゃろ。運

もっとみる
不妊症#22  「おなかに赤ちゃんがいます」。弱音。

不妊症#22 「おなかに赤ちゃんがいます」。弱音。

ときどき電車で見かけるマーク。
「おなかに赤ちゃんがいます」
これを不意に見てしまったときは、何やら涙ぐむことがあって、自分でびっくりする。

自分、そんなに電車座りたかったのかな…?
自問自答してみる。そういうことなら、心狭すぎる自分が嫌にはなるが、まぁ単純明快ではある。

だけど、座りたいとか全く思ってなかったとき
も、なんだか泣けるのだ。なんでかなぁ。



同僚のAさんが妊娠したことを聞

もっとみる
不妊症#18 勝った胚盤胞と、笑った者が強いのだ。

不妊症#18 勝った胚盤胞と、笑った者が強いのだ。

以前有名人の方が、独身で卵子凍結済みと発言され、通院先のホームページにもある、社会的卵子凍結。
だけど、卵子だけを凍結することにいかほどの意味があるのか?自分たちの胚培養の結果を聞いたら、たいそう疑問に思ってしまった。
卵子がいっぱいあるかと、受精、胚盤胞まで育って、着床、無事に出産まで至るかは、別問題みたいだ。

その日病院へは夫と二人で。胚培養の結果と、今後の胚移植のスケジュールを聞いて終わり

もっとみる
不妊症#17 初めての採卵、おーわり!

不妊症#17 初めての採卵、おーわり!

採卵日まで、スケジュールはもちろん、あれこれ出てくる不安を薙ぎ払うのにも忙しかった。

直前の再検査で明らかになったAMHの低下。
採卵2日前になって、張りが減った気がするお腹。
そして、協力と心配はしてくれるけど、いまいち他人事な夫。

どうしようもないことは、事実として受け止める。痛くないのは慣れただけ。自分に言い聞かせる。
夫が他人事なのは勘違いで、むしろ投薬中の不細工な姿を見られたくないだ

もっとみる
不妊症#15 採卵周期のストレスコントロール

不妊症#15 採卵周期のストレスコントロール

採卵周期に入り、通院頻度が増えたのと同時に、所要時間も明らかに伸びてしまった。

んで、まーたこの日も缶詰になってしまった。
3時間半…。いっけなーい、遅刻遅刻!午後から仕事なのに、明らかに間に合わない時間だ。
卵巣過剰刺激症候群予防のため運動しないようにと言われても、走らずにはいられないわ…。

腹が減っては戦ができぬ。
コンビニのパンを引っ掴んで、ポイント付与の権利もかなぐり捨てて会計し、駅の

もっとみる
不妊症#13 理解し合えない夫と進むのだ

不妊症#13 理解し合えない夫と進むのだ

夫が帰ってきた。大きな手で頭をわしゃわしゃしながら、「大丈夫だよ」と何度も言ってくれた。

男女の温度差

夫は切り替えが早い。ひとしきり慰めたら、もう「次だね!頑張るぞ!」と言い出した。

明るく居てくれるのは、ありがたい。悲しみ合っても仕方がないし。ジェンダー的な男らしさで、強がってる部分もあるのだとも思う。
わかるのだが、自分の落ち込み具合とのギャップに、またひとつ悲しくなる。
これ以上、頑

もっとみる