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三谷英弘×田端信太郎 ラジオで「共同親権」について語る

三谷英弘議員が、田端信太郎氏の「TabataBAR(タバタバ)」(ラジオinterfm、5月10日)に出演し、共同親権問題について語りました。

<感想>
限られた番組の時間内とはいえ、田端氏と三谷議員の会話は、「子どもに会えない可哀相な父親」というお決まりのパターン(それは、面会交流の話ですね)。
「子どもと親権を持っていかれる」という話に終始し、民法改正して、離婚後の共同親権・共同監護にして何をしたいのかは一切、語られませんでした。「女性の既得権益」というキーワードが出てくるあたりが象徴的でした。

なお、田端氏は、法制審議会の答申が出ていると述べていますが、不正確です(答申など出ていません。パブリックコメント募集のための中間試案だけです)。また、議論の様子がブラックボックスとも言っていますが、少なくとも、議事録と資料は公開されています。

※radikoで視聴できます。00:37:04くらいから。

ラジオ番組でのやりとり

(田端信太郎)
一番最近、議員として推進されている、推しているテーマなんでしょうか?

(三谷英弘)
そうですね。いろいろ取り組ませていただいてますが、先程ちょっと話にも出てますけれども、いわゆる共同親権、離婚後の。今後、しっかりと進めていこうというようなことをやらせていただいています。

(田端信太郎)
これね、皆さん、実際に当事者になってみないと実はそんなもんだろうと思ってるかもしれないですけども、離婚したら、なぜか日本だとだいたいの場合、父親とその離婚した後の子どもたちが会えなくなっているケースっていうのが少なくなくって、でも割とそれがそういうもんだ、そんな嫌なら最初からに離婚すんなよみたいなふうになってたりするのが、当たり前なんですけど、実はこれは割と世界中で日本だけに近い、だけってあれかもしれないけど…

(三谷英弘)
かなりレアですよね。先ほど、質問の中で、「年収いくらぐらい稼ぎたいですか?」みたいな質問があったじゃないですか。結婚すると普通やっぱり最初は仲がいいので、家庭の中の収入を最大化するためにどうしたらいいかっていう観点で働くと、やっぱり今の日本の社会っていうのは、女性が活躍して働いて稼ぐっていうのも大事なんだけれども、そうは言いながらも、やっぱり損得で考えるというか、家庭の幸せだけを考えると、今の世の中ってやっぱり男性がある意味、結構、働く時間を多くして、っていうようなことが多いんですよ。
でも、そうすると実は、子どもどっちがより多く面倒を見てきたかっていうと、どうしても仕事の時間が相対的に少ない方が子どもの面倒見てると。でも、それは仲いいときはそれで両方、子どものためになるんだったらいいじゃないかということでやっているんだけれども、それを離婚だと仲悪くなったときにどうするかっていうと、どっちかしか今、親権が取れないという形になっているので、そうするとじゃあ親権を両方子どもが好きだから子どもの面倒見てるわけだし、子どものために一生懸命社会で働いているわけだけれども、親権どっちが取るかっていう話になったときには、実は子どもと長く一緒にいた方が親権取れますよっていう話がいきなり突きつけられるわけですよ。
こんな話、結婚するときなんか誰も多分、世の中の人って聞いてないんですよ。子どものためにと思ってよかれと思ってやってきたことが、実はよくないっていうふうに裁判所に判断されて…

(田端信太郎)
例えばなんですけど、変な言い方なんですけど、夫婦でいるじゃないですか。お子さんがいるんだけど、ちっちゃいお子さんがいるんだけど、妻の側が不倫してしまう、と。これ自体はいいか悪いか別に世の中そういうこともあるよねと。不倫した結果、離婚するじゃないですか、当然、それがバレたとして分かったとして。
そういう場合でも原則というか、ほとんど無条件に無条件いいすぎかもしれないけど、9割か分からないけど、割合で大半の場合は夫婦関係の破綻の原因を作ったのは、妻の側にあるのに、なぜか子どもも一緒にセットで持ってかれて、夫からすると子どもと会えなくなってしまうケースがある。

(三谷英弘)
いや、それは本当にその通りで、意味が分かんないんですけど。ただ、子どもとの関係だけを見れば、離婚の原因は問わないっていう現実の実務があるので、そうだとすると、子を失いたくない、子どもの親権を失いたくないけれども、不倫をされて相手方を許せないっていう人はどうしようもなくなっちゃうんですよ。
だからもう、我慢して我慢して婚姻関係を継続して子どものために生きていくのか、もしくはそこで離婚するっていうような形に整理するというと、子どもも一緒に持っていかれてしまうというのが当たり前に今、起きてるっていうのが、多分、これを聞かれてる方、まだほとんど知られてない。

(田端信太郎)
本当ね、この話って割とね、ちょっと僕、ツイッターで一年ぐらい前から触り出したら、めちゃくちゃ、「実は私そうなんですって」、30代・40代の男性からめちゃくちゃ僕のとこに連絡が来たりして、田端さんよく言ってくれた、みたいな人多いですけど。
めちゃくちゃこれね、深いテーマで僕なんでこのタイミングでお呼びしてるかみたいなところも含めて会いたいって言うと、今、丁度、議論、真っ只中で法務省から一回、審議会の結論というか答申が出たりしてるんですけども、若干、これで謎なのはあんまりメディアで触れなかったり、あるいは法務省の審議会の議論の様子がブラックボックスになってたりするような風な感じにしているところが、すごくなんか謎だなと思ったんですけど、これは何でなんでしょう?

(三谷英弘)
まずメディアが取り上げないのはメディアが怖がってるっていうのがあるんですよ。例えばこれ、男女関係の問題で一般的なマイノリティっていうのは、どうしても女性の側。女性の側が色々と苦しくて、差別されてて、っていう話であれば、女性をなんとか救わなければいけないという文脈で取り上げやすいんですよ。
ただ、一方でこの問題は先ほど申し上げた通り、どちらかと言うと、普通のどの家庭でもある話であって、今までは当たり前に女性が親権をとることができていたような実務がありましたと。それを、両方持てる形にするっていうと、実は今までのマイノリティが、虐げられてるのは実は男性の側が多かったっていう背景があるから…

(田端信太郎)
だから女性が常に被害者であり弱者である。それに対して子どものそばにいれるってことが、ある種の既得権になっちゃってるっていう理解でいいですか?

(三谷英弘)
言葉を選ばずに言うと、そういうことですね。だから、今、法改正を進めていくっていう話を、これ、簡単なことじゃないんですけれども、本当に言葉を選ばずに言うと、今までの既得権ではないけれども、そういった当たり前に権利がいってたの、適正化をして行くって話になりますので、やっぱりそうするとメディアも取り上げにくいんですよ。
しかも、女性の側から、に限らないけれども、取り上げ方を間違えると裁判するぞとか、いろいろと、いろんな形で…

(田端信太郎)
まあ、なんとなくわかるんですけど。ちょっとこのテーマ、非常に熱い。これだけで一時間でも2時間ぐらいでいった程度があるとわかるけど、ぜひ皆さんちょっと興味持っていただいて、民法改正ってのは全国民に関わる、直接、今は結婚円満にね、カヨリーナさんみたいに新婚の方とか、新婚の人にそういうこと言うのもあれだけど、みんなに関わってくる可能性があるんで……。

Twitterより


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