Seed&Flower合同会社 定例会議 [未来]議事録
※作り話(Fiction)です
■2024年 年末に向け
K坂統括マネージャー
今月中にNHK様より今年の紅白歌合戦出場者の発表がある。まだ連絡はいただいていない。
各班、準備は進めておくこと。
A班
山下で6月シングル、森田で10月シングル、それぞれ高評価をいただいている。
今年も12/29~31のスケジュールは確保済み。
B班
9月の宮崎フェスの大成功を受け、機運が高まっている。令和7年度の全国知事会議の議題『地方創生に伴う財源の確保・充実に関するモデルケース(宮崎ひなたフェス)』として取り上げられることが決定し、さらに国土交通省、文部科学省からも問い合わせがあるなど、一大ムーブメントになりつつある。いや実際になっている。
際して発表した小坂菜緒センターシングルもある程度の評価をいただいている。(小坂の、各関係機関への表敬訪問などの稼働が連日続いており、スケジュールが非常に過密になっている。ただ、小坂本人はいつになく前向きに取り組んでいるようで、問題ないものと思う)
続いて、2025年2月発売のシングルについて最終段階となっているが、あらためて内容を擦り合わせしたい。
概要は以下のとおり。
・曲はコンペティションにより数曲に絞り込み済み。最終的には先頭確定後に決定。
・曲調はバラード。ダンスは控えめ(コンテンポラリー風に)。
・ほぼ初めての試みではあるが「歌で聴かせる」をテーマとしたい。
・先頭は藤嶌。両脇を濱岸と髙橋。後列に加藤、富田、上村を配置。
・選抜制とし、表題は12人。残り6名は選考中。
・非選抜14名は今回も「ひなた坂46」として活動。2曲付与。ライブ実施。
・一番の目玉として、表題曲の作詞を米津玄師氏へ依頼。快諾済み。
営業統括
髙橋、上村、富田、は握会順位で言えば、中の下あたりのはず。ましてや、握会完売できておらず順位的には下位である濱岸の表題選抜、そして前列起用は無理があるのでは?
ファンが納得せず、売り上げの低下につながると考えられるので、同意できない。さらに言えば、先生の歌詞なしで売れるのか?
K坂統括マネージャー
チャレンジ精神は分からないでもないが、営業の言い分が正しいと思う。
売り上げを考えれば、2024年5月期シングル「ハニーデュー」と同様の施策がよいだろう。米津さんも数年前にブレイクされてたようで悪くはないが、やはり先生ほどのネームバリューはないのではないか?
財務管理
統括マネの提案どおりとすることで、枚数:40万超、売上げ:800,000千円を確保できる。
9月の宮崎フェスは、確かに話題となっているが、経理上は200,000千円の損失が出ている。ここは堅実にお願いしたい。
B班
「確かに売り上げは重要ですし、そのためにはファンの意向は無視できません。ただ、新たな鉱脈を見つけなければ、売上げが先細りしていくのは目に見えています。
今回はこれまでの握会売上げ準拠の方針から転換を図り、メンバーの適材配置を取り入れたい。今後はフレキシブルに活動できるグループになってほしい。今回は歌唱重視メンバーだが、次シングルではダンス中心とするなど、多面的に発信したい。
何より、全員にスポットを当て、この機会に日向坂46自体をムーブメントにしたい。
もっと端的に言えば、日向坂46ブームを起こしたいのです。
それには、2月に発表するシングル曲を、『卒業式シーズンを見据えた、切なく、美しい、別れを歌ったバラード』とするしかない、と考えます。
無礼を承知で申し上げます。ここ最近のB班曲の歌詞に関して言えば、もうこの令和の時代に発表できるレベルではありません。『僕なんか』の歌詞に共感できるひとはいますか?感動できるひとはいますか?もう潮時だと思います。
今回はコンペでの詩曲の募集でしたが、あるルートから米津氏に依頼することができました。そして作詞について快諾いただきました。米津さんの詩を歌う日向坂46は、世間に、世界にとんでもないインパクトを与えることができる。
そしてその歌にはユニゾンではなくハーモニーを入れたい。センター藤嶌の特徴的な歌声を両脇で支えるのは、濱岸と髙橋の歌唱力と歌声しかない、という結論となります。
日向坂46のファンはよくメンバーのことを知っています。握会順位は低いが歌唱力がある、演技力が高い、モデル適正がある。そんな才能を見抜き、活躍することを望んでいます。それが表題シングルの場であっても、認めてもらえます。ファンが納得しないなんてことはありません。
ぜひこの案で進めさせてください。」
つづく