私の第一声！

かなり前の話となるが、書いて行こうと思う。
なかなか経験できることではないからね。

それは突然のことだった。

「ウグイス嬢、頼むからやってちょうだい！」

近所のお姉さん二人が家にやって来てそう言うのだ。

「はあぁ？私が！！」と私は絶句した。
「頼むから！！」「あなたならできるわ！！」
『何でやねんっ！？』と呆気にとらわれた。
「頼むから！」「頼むから！」
二人共必死だ。……こりゃあ、諦めてやるしかないな…と思うしかなかった。
「分かりましたよ！やりますよ！」と答えるのと同時に「ヨッシャ－！頑張ってやってやろう！」と闘志がむくむくと湧いて来ましたね！
相変わらず切り替えが早かったなぁ、と思う。

それから遊説隊の人々が集まって、発声練習やらアナウンスの練習やらで大変でしたね。
みんな素人ばかりで必死に頑張っていました。

やはり高校時代に学校の放送部に入っていた人は上手だったので感心してました。

だからといってお金なんか出ないのですよ！
手弁当で頑張っていました。

選挙カーに初めて乗った時は本当に凄く緊張しました。少し震えていました。
でも、第一声を放った時はホント、清々しい気分になりました。
「おお！私でもやれば出来るんだ！」と、思い、気持ちが、ずいぶん、軽くなったものです。

まわりの仲間というか、遊説隊の人々から
「上手だったよ！」「良かったよ！」
と言われた時はホント嬉しかったです。
励みになりました。

お互いに励ましあって頑張りました。
みんな純粋に真面目に頑張りました｡

この選挙は市議会議員の選挙でした。

その事務所に同じ党の国会議員も応援にこられまして「おお！本物だ！」と感心したものです。
テレビや新聞でしか見たことがなかったので生で間近に見れて嬉しかったですね！励みにもなりました。

選挙カーで遊説していると道案内などをするため一緒に乗っている男性なんか「一度でもいいから僕にも遊説をさせて！！」と言うのですよ！
なんか、メチャクチャ自分もやりたくなってきたそうだ。
なので私はマイクを彼に渡してあげました。
凄く喜んで遊説していましたね。ニコニコしてましたね！
けっこう上手でしたよ！
遊説って男性もやりたくなるもののようですね！

緊張気味で食欲があんまりなくなったりしましたね。思うようにご飯が喉に通らないようになったりもしました。
緊張すると食欲がこんなにもなくなるのか、と驚いていたものです。
でも最後まで頑張って遊説をしました！

選挙結果は『当選』でした！
いやはや、嬉しかったです。泣き出す人もいました。頑張りましたからね。

『青年は心して政治を監視せよ』
まったく、その通りです。
自分達で自ら働きかけ、行動を起こす。
そして政治の監視もする。

選挙運動に参加できて良かったな､と思います！
青春のいい思い出となっています。
清々しい思い出です。

名もない人々が必死になって「世の中を少しでも良くしたい！」と自分のできる事を頑張ってやって選挙に参加しています。
素晴らしいことで、とても、尊いことです。

政治家の人々はそのことを忘れないで欲しいものです。

最後まで読んで下さって有難うございました。

#私たちの選挙