#私を構成する5つのマンガ
みなさま初めまして、桐間ありさと申します。
素敵なお題がありましたのでnote初投稿させていただきます。
とにかく趣味で書きますので読みにくいなどご容赦くださいませ。
#私を構成する5つのマンガ という事で、「好きなマンガは?」と聞かれたら即答で「HUNTER×HUNTER!!」と答える私ですが、自分の性格や考え方に影響を与えた、という視点で選出させていただきました!
1、×××Holic 作者:CLAMP
「この世には偶然なんてないわ あるのは必然だけ」
カードキャプターさくらなどの作者:CLAMPさんによるオカルト系漫画。
物語は、妖怪や幽霊など不思議なものが見えてしまう高校生男子・四月一日(ワタヌキ)が、侑子さんという謎の女主人の営むお店に来てしまったところから始まる。
侑子さんは店に来る依頼人の願いを叶えてくれるが、その代わりその願いに見合った「対価」を依頼人は差し出さなければならない。鋼の錬金術師さながらの「等価交換」が、概念や行動でも行われる世界。
例えば(ネタバレ含む)ある殺人犯が「自分が起こした殺人現場が延々ループ再生される写真を捨てられない呪い」にかかってしまった話。
侑子さんは呪いをとき、犯人を助けたかに思われたが代わりに提示した対価は 「一生ナニにもウツらないコト」
もしナニかにウツってしまったら、呪いの写真の映像がウツした人のところに行ってしまう。例えばテレビの街頭インタビューの端っこにちょっとでも写ってしまったら殺人現場が全国放送されてしまうのだ。防犯カメラやスマホなど、ウツる媒体を誰でも持っている現代ではかなりキツイ条件。それこそ今の自宅待機を一生続けるしかない。果たしてそれは自分の罪を刑務所で償うより軽いコトなのだろうか?
このように、不思議な世界観と毎回やってくる多種多様な依頼人や侑子さんと四月一日達の言葉に「あぁ、そんな悲しい心を持つ人間って意外と普通にいるよね・・」と考えさせられると共に、悪どい奴らが成敗された時はスカッとする。
ナニかを得たら、ナニかを犠牲にしないといけない。逆に考えると、ナニかを得ている人はナニかを犠牲にできている。
そして、全ての出逢いに意味があり人生に偶然や無駄なことなんてないと大人になったら誰しもが思う事をストーリーに合わせて気づかせてくれた作品です。
2、レベルE 作者:冨樫 義博
「現在 地球には数百種類の異星人が行き交い生活している 気付いてないのは地球人だけなのだ」
言わずもがな、幽☆遊☆白書やHUNTER×HUNTERの作者、冨樫 義博さんによる短編オムニバスのような作品です。
もし地球に既に宇宙人がいるとしたら?をファンタジーというよりリアル寄りに描かれていて、宇宙人の話なのかなと思って読んでいると地球人にも当てはまる事件だったりして「さすが!やるなぁ冨樫さん!」と言いたくなる。
印象的なのは、繁殖するには好きな人を食べないといけない宇宙人の話。男性が女性を食べる事によって繁殖していた星があり、その星が戦争で住めなくなったので地球に移住してきた宇宙人男子高校生は性欲(?)を抑えられない時、地球人相手では繁殖できないと分かっていても人間を食べてしまうと話す。
好きな人を食べたいという衝動と好きな人を失いたくないという理性に板挟みになり、「最近死ぬ事ばかり考えてる」と話す宇宙人高校生に対して「どうしたらええんや・・」と読んでるこっちが悲しくなってくる。
その他にも戦争・人種差別などを冨樫さんらしい切り口で宇宙人を描いているので、考えさせられる話を笑いを交えて読みたい方にはおすすめのマンガです。(そんな需要あるのか)
「宇宙人にも差別ってあるのか・・」とか思った時点で自分に中に無意識な差別があるんだと気付かされます。
3、ひばりの朝 作者:ヤマシタトモコ
「殺そうという意思がなくても人は死ぬし、死ねば生き返らない」
正直、かなり救いが無いし凹む内容ばかりですが是非色んな人に読んで欲しい作品です。
話のほとんどが女子中学生の「ひばり」を取り巻く人達の視点でのストーリーが展開し、少しずつひばりの身に起こっている事件が解き明かされていく描き方は素晴らしいとしか言いようがありません。
ひばりはなんとか自分の悩みを解決しようと周りに相談しますが、ある人は相談よりも自分の方が大事だったり、ある人は利用しようとしたり、またある人は無関心だったり・・
解決しようとすればするほど問題がより大きくなってしまってひばりは追い詰められていきます。「あたしがわるいんです」とひばりは自分を責める。
重要なのは、周りの人全員が自分は大した事をしていないと勘違いしている事です。
「失ってから気付くことってたくさんあるよね。私は失う前に気付けるように努力しよう」そんな事を読み終わった後考えさせられます。
自分にとって普通なことが、相手にとって同じだとは限らない
というごく当たり前の事をもう一度心に刻まなきゃと思いました。
4、こどものおもちゃ 作者:小花美穂
「まわりにいい人が集まったっていう あなた自身を 自分をもっと信じなさい」
このマンガを小学生の時に読んで理解出来ていなかった事が、大人になってわかりました。
天真爛漫な女子小学生「倉田紗南」とクラスのボスザル的存在の小学生男子「羽山秋人」、二人を取り巻くラブストーリー。POPな絵で楽しい展開とは裏腹に初回から学級崩壊や家庭崩壊など取り扱う内容が結構ハード&ダークです。
手のつけられない悪ガキだった羽山が純粋で真っ直ぐな紗南と過ごす事でどんどん心が洗われていくのがすごく感動しますし、二人の恋愛模様もライバルや幼なじみが出てきたりと二転三転して「いや、小中学生でこんな複雑な恋愛せんやろ・・」と思いつつも最後まで読んでしまいます。
最後の方、どんな事があっても明るく楽しく振る舞っていた紗南が、自分の問題となると人一倍心にダメージを受けていて、外側が強そうな人ほど中身は弱いんだなと痛感させられます。
傷つかない人なんていませんし、それを見せないようにすればするほど傷は深くなるのかなと思います。
辛い事があったら素直に誰かに相談しよう。
内側にため込むのは良くない。そう自分に優しくなれる作品です。
5、銀の匙 作者:荒川弘
「人の夢を否定しない人間に 俺はなりたい」
鋼の錬金術師の作者:荒川弘さんによる北海道の農業高校マンガ。
他の高校とは違う農業高校あるあるを基本に、家族や友達関係・進路・就職などに悩む高校生の青春が描かれています。
主人公の八軒勇吾(ハチケンユウゴ)は元々進学校に行きたかったが受験戦争に破れ農業高校に入学。劣等感に苛まれながらも、日々を一生懸命に過ごすうちに自分もまわりの助けになっている事を理解し、どんな個性にも居場所はある・どこかで活かす事ができると思い学生ながら起業を決意。
周りと同じように振る舞って安心するのではなく、「短所を活かし長所を伸ばす」そして「足りないところはお互い補い支え合う」そんな会社を作りたいと決心した八軒を読者は全力で応援したくなる事間違いなしです。
今の社会は必ずしもそんなものではないのかもしれませんが、願わくば自分の周りだけでもそんな素敵な世界でいて欲しいです。
「人を否定するのではなく、応援して支える」
そんな人になりたいと思わせてくれる作品でした。
いかがでしたでしょうか?マニアックなものもあり、趣味に走った内容でした。少しでも気になった方は是非読んでみてください!!
桐間ありさ