引き継ぎが大事

あれは2015年のこと。当時、SCAN代表になり始めていた三浦明寛氏に僕は車で毎回公立大学から自宅近くに送ってもらっていたのですが、その時に話をしていたことの一つに

「引き継ぎが大事。」

という事でした。三浦氏が合同研究発表会やインターカレッジフォーラムなどを成功させるために釧路市内はおろか、北海道中を車で駆け回って支援者を募る「営業活動」をされていたころ、とある会社の社長に言われたことがこの言葉だったのだそうです。

それにすっかり感銘を受けた三浦氏は車中で熱っぽく語っていたことを昨日のように思い出されます。

で、時は流れて2016年。三浦氏以下第6期SCANは引退し、大日向雅人氏が代表に選出された第7期SCAN体制が始動した時、果たして三浦氏の言っていた「きちんとした引継ぎ」は果たしてなされていたのでしょうか?

もちろん、僕と「乃木坂ペディア」こと花田憲優氏とが行っていたことは(失敗の部分も含めて)ある程度その都度第7期SCANのWeb担当である上島峰副代表と、能戸龍介広報代表には伝えているつもりなのですが…。

もちろん、僕自身も週2回しか彼、彼女らと顔を合わせていないので、そうたいしたことは言えるわけではないのですが、就職活動やそのほかにもさまざまなことを抱えている、もしくはいたのでスムーズな「引き継ぎ」は(僕が見ている限りでは)そう簡単にはいかないご様子で、三浦氏も

「やっぱり引き継ぎって、難しいっすわぁ~。」

と言っていたことをこの文章を書きながら思い出しておりました。

などと「上から目線」で文章をしたためておりますが、僕の今までのことを振り返ってみると「我亡き後に洪水は来たれ」の無責任さで、引き継ぎは一切しない、もしくはそういう事の一切必要がないほど荒っぽい職場に努めていた時は

「お前あすから来なくていい。」

の一言で馘首の憂き目に遭い、それっきりという話も結構ありました。

とまぁ、僕の「恥多き人生」には何の参考にもならないことが分かったところで、僕と関わった釧路公立大学下山ゼミ/SCANの皆さんは、まっとうな道を外れるとこうなりますよ、という事を肝に銘じつつ、人間は落ちるところまで落ち切ってもなお、生きることができるのだと生暖かい眼差しで薄目を開けつつ見守っておいただければ、これに勝る喜びはありません。そして、僕が言いたいのは、いい部分はきちんと引き継ぎ、悪しき伝統はどこかで断ち切って頂きたい。それだけをただ、願ってやみません。

そして、ある日釧路公立大に行って、合同研究発表会とインターカレッジ―フォーラムが終了して、(一部を除いては)『あしたのジョー』のラストシーン宜しく真っ白に燃え尽きた第7期SCAN/第11期下山ゼミの面々にそれとなく「探り」を入れてみたところ、芳しい返答は残念ながら帰っては来ず、僕は白い天井を仰ぎ見るしかありませんでした…。

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