エッセイ:D’où venons-nous? Que sommes-nous? Où allons-nous? (再掲)
フランスの画家ポール・ゴーギャンが1897年から1898年にかけて描いた絵画。ゴーギャンの作品のうち、最も有名な絵画の一つである『われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか』でございます。
私がこの絵の存在を初めて知ったのは『グレートジャーニー』で有名な関野吉晴氏の著作である『グレートジャーニー全記録I 移動編 我々は何処から来たのか』と『グレートジャーニー全記録II 寄道編 我々は何処に行くのか』の表紙に掲げられたものがこれだったのがきっかけでした。
この作品についてゴーギャンは「これは今まで私が描いてきた絵画を凌ぐものではないかもしれない。だが私にはこれ以上の作品は描くことはできず、好きな作品と言ってもいい」と書き残しており、まさに『畢生の大作』という言葉がふさわしいかと思われます。
https://youtu.be/BcSGbMMANeI?si=ln619geq8xUAWNXV
2009年の8月にこの絵が日本に来ていて、私が仕事に関する用事があって東京に行くことがあったので、これはいい機会だから見ていこうかと思っていると、ここには書くことをはばかられるような内容のことが自分の身に降りかかり、結局見れずじまいでございました。
それはさておき、私個人にとっては無論のこと、人類全体にとっても個人個人の内側において強烈な問いかけを今でもするこの絵と出会えたことは自分にとって、本当に貴重な財産であると思っております。