履歴書の決まり文句
※この文章は僕のアメブロ『誇りを失った豚は、喰われるしかない。』に2010年12月28日に投稿した記事に大幅な加筆訂正を施したものです。
ロイターの
『「経験豊富」で「活動的」、履歴書にあふれる決まり文句=調査(ロイター)』
というニュース記事に曰く、
『8500万人の利用者のプロフィールを分析して作られたランキングには、「経験豊富」のほか「独創的」、「意欲的」、「結果重視」、「活動的」、「実績あり」、「チームプレーが得意」、「仕事が速い」、「問題解決能力が高い」、「起業家精神あり」が入った。』
とあり、これは僕が恥を忍んで語ることでありますが、自分のパーソナリティに一番近いと思われる『冒険投資家」ことジム・ロジャーズ氏の自己分析をほぼそのままパクって
『人間嫌いで、放浪癖があり、物事をしらべたり、調査、分析することが得意です。』
ということを履歴書に書いてアルバイトの募集を含めた採用面接に相当送った記憶がありますが、まず相手にされません。それを僕が痛感するまでには、都合100通以上書いては送り、そして返されしてからのことでした。
自分の性格を「盛る」とはいきませんが(詐称ではないある程度までのレベルで)よく見せるために選ぶ言葉はいきおいここのニュースに書いてあるワードに収斂されますよね。自然と。
かつての自分はディズニーのアニメ映画『アナと雪の女王』よろしく、ありのままの自分で勝負すればいいんだ、と思っていましたが、それだと全く相手にされず、飢え、餓えて文字通り「死の底」を覗き見るところまで行ってしまったことがありましたので、(詐称にならない程度に)経歴を「盛る」ことについてはある種の「必要悪」としてそれでもいいやと思っています。
そして、下山ゼミでは(希望者のみ)下山先生自身がゼミ生の性格に始まり「強み」や「弱み」など、ゼミ生一人一人について書いた「レジュメ」をプリントアウトして渡しており、彼、彼女らはそれを使って自己分析を行い、面接などにも活用して企業からの内定を取っていたようですが…。
翻って僕の場合はあまりにも履歴書が汚れきっているのでいかにそれを「取り繕う」かに注力し、出来上がった履歴書を見るたびにため息をついたものでした…。
●参考資料
・『マンガ ジム・ロジャーズ ―冒険投資家に学ぶ世界経済の見方 (講談社+α文庫)』(森生文乃, 講談社)
Webサイト
・『「経験豊富」で「活動的」、履歴書にあふれる決まり文句=調査(ロイター)』