【創造性は脳が「ストラクチャード・ケイオス」の時に最大化する】日々の掃き溜め No.67
本日も濱口さんの思考法を紹介したい。
一般的に、論理的に考えている時はクリエイティビティが低く、直感的に考えている時はクリエイティビティが高い、と言われる。しかし、実際は違う。クリエイティビティが最も高い状態とは、論理と直感の中間で考えている時だ。それを表した図が下記になる。
このスイートスポットを「ストラクチャードケイオス」と呼ぶ。
直感と論理の間。これを石川善樹さんは、「大局観」という言葉で表している。棋士の羽生さんも同名の著書を書いていたが、この状態が最も創造力が高い状態である。
しかし、1つ問題がある。それは、このスイートスポットに思考モードを維持することは非常に難しい、ということだ。まさに山の頂上に置かれたボールのように、少しでも油断すると、すぐに論理や直感のほうに向かってしまう。
では、どうやってこのモードを維持するのか。方法は3つある。
1つ目は、「行ったり来たりする」。つまり、論理と直感で考えることを何度も繰り返す。そうすると、理論上はストラクチャードケイオスの場所を何度も通るので、創造性が高まる瞬間を生み出せる。具体的には、例えば、1分で面白いアイデアを考えなければいけない状態から、分析的にアイデアを考える状態を行ったり来たりする。
2つ目は、「メディアでコントロールする」。頭の中で考えている時、人は色々なメディアを使っている。例えば、美しい絵やポンチ絵は直感的な思考モード、一方、数字やダイヤグラムは論理的な思考モードのメディアだ。これを利用し、ポンチ絵とダイヤグラムを使って考えれば、自然にストラクチャードケイオスへと近づく。
3つ目は、、、どこかの記事にあったはずだが、見つけられず。確か、「頂上を押して平らにする」という手法だったはず。つまり、一人ではなく、集団の頭を使って論理思考と直感思考を同時に行うことで、個々人の思考は同じにはならないから、結果的に頂上が平らになり、スイートスポットにたどり着きやすくなる、というものだった気がする。
これらの手法を使うと、創造性が一番高いストラクチャードケイオスモードに自らの思考を調整できるのだ。
同様のことを、脳科学のアプローチで解説したのが、下記の石川善樹さんの記事。
ここで解説されていることを、実践から導き出した濱口さんの凄さには、ただただ驚愕するばかり。
まとめると、
自分の思考をクリエイティブな状態にしたければ、脳をストラクチャードケイオス状態に持っていく。
そのためには、直感と論理を行き来したり、思考メディアを使い分ける。
アイデアを考えるときのヒントになれば幸いだ。
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本日も読んでいただきありがとうございます。
では!
西川恭平