盲ろう者の田畑さんとなにかの本を作ろうと思っている件 その18
こんにちは。久々の更新です。
ある、点字を読めるかたから、「梨屋さんの本は点字になっているのですか」と聞かれて、え~どうだったかな~? と、ネットで確認しているときに、日本点字図書館に付属する「ふれる博物館」が高田馬場にあるのを知りました。
どんなところか行ってみよう! ということで、まず一月に一人で行ってきました。そのことを田畑さんに伝えてみたら、行ってみたいとおっしゃった。では行きましょう!! ということで、先日、二人で行ってきました。
田畑さんに確認したら、ブログに書いてもいいです、と言うことなので、書かせていただきます。
最寄り駅まではガイドの方の誘導で、JR高田馬場駅から博物館までは二人で行きました。
第9回企画展「そうだ 奈良・京都をさわろう」を開催しています。
有名なお寺や仏像の模型、触覚地図などをさわって体験できます。盲学校で子どもたちが学習に利用する教材を作っていらっしゃるかたからお借りして、展示しているらしいです。
いまの若者は神社仏閣に興味があるのだろうか……と一抹の不安がありましたが、田畑さんは去年、奈良に行ったばかりで京都にもいったことがあるそうで、名前を説明するとすぐに思い出して、お話ししてくださいました。
わたしが歴史に関心がないだけかもしれませんが、お寺や仏像の名前をよく覚えてるなあ……、と感心するばかりです。
模型でも、ふれることができて嬉しいと博物館のかたに伝えていらっしゃいました。
さて、どうやって、伝えたでしょうか?
田畑さんのスマホに文字を入力して、表示を拡大して、やりとりしました。
行くまでは、おぼえたての手話で伝えられるかなあ……とわたしは不安に思っていましたが、博物館ではほぼスマホ筆談だったので、入力に時間がかかる以外は大丈夫。
撮影OKだったので、一月に撮った写真を。
ふれる博物館のお部屋にはいるとはじめにある、ふれる「最後の晩餐」。博物館のかたのお話で、見えない方に遠近法を説明するのが難しいという話を伺いました。そういわれてから見ると、「最後の晩餐」の遠近感、すごいですね。奥に行くとサイズが小さくなるというのがあたりまえに思えるのは、両目で見た経験があるからなんですね……。
人間のミニチュアも置いてあるので、さわって大きさの対比ができます。
行ったことのある場所の模型は、田畑さんにとってとても興味深かったようです。
見える人も、この博物館を利用できますので、体験してみては?
企画展とは別に展示してある、さわる日本地図(点字付き)とさわる地球儀の写真。
この地球儀は、個人の意見ですが、全小学校において欲しいくらいです。高さや距離感が感覚的にわかるし、地図よりも地球にすんでいるんだって実感できる。
昔の点字印刷機。金属の板に点字文をうって、紙にプレスして複製していたのですね。
博物館の方が、田畑さんに、ふれるのがおじょうずですとおっしゃっていたのが印象深かったです。
やさしく、壊れないように指先でそっとふれている。なかなかそんなふうにさわれるひとはいないのだそうです。
へー。
支えられたい……。m(_ _)m