「チキンライス（歌）」のことを考えながら、お昼のオムライスを作っていて思いついた歌の歌詞

オムライス　　　～「チキンライス（歌）」へのオマージュ

「チキンライス」の歌を聴くたび　
あなたのことを思い出します

あなたとは外食なんて行けなくて
イブの夜も閉店前のお惣菜

キッチンの片隅で美味しくないねといいながら
一本をかわりばんこに囓って震えた

冷たくてしょっぱくて骨と皮だけの鶏モモの
プレゼントかわりばんこに囓って震えた

貧しいなんて思わなかった
ただただあなたを守りたかった
あなたが生きていられるように
あなたの明日が消えないように

守るものから自由になって
休みの昼に思い出します

あなたには完璧みせていたいのに
オムライスいつも失敗しちゃったね

キッチンの片隅で美味しくなあれといいながら
フライパン油をひいてケチャップまぜたね

卵焼き破けても美味しいはずよ大丈夫
包むのは省略にしてケチャップかけたね

ふと思い立ち作ってみたの
わたしはあなたを守れましたか
あなたが去って時間は白く
オムライスだけ笑っています

「チキンライス」の歌を聴くたび　
あなたのことを思い出します

いい親になろうとしたの　がむしゃらに
オムライスの笑顔のままでいたかった

ｂｙ梨屋アリエ

※創作です。
写真のオムライスも梨屋作です。