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本棚:『ガール』

30代の働く女性が主人公の短編集。独身、既婚、シングルマザーなど、悩みはそれぞれ違うけれど、女性ならば「あぁ、分かるわ~」と思いそう。でも、書いているのは男性作家。どうやって女性心理を掴んだのだろう。

30代。過ぎてしまった今となっては、「30代なんてまだまだ若い!」と思うけれど、20代の頃のような怖いもの知らずの無敵のような若さではなくて、少し先も見えつつあって、私このままでいいのかな…なんて思うお年頃でしょうか。40過ぎれば、落ち着くというのか、諦めがつくというのか、ジタバタしなくなるような気がして、30代あたりが一番悩みの多い時期かもしれないなぁと思いました。
振り返ってみれば、20代の頃は、同世代と比べることはあっても、自分より年上や年下世代と比較することはほぼなくて、自分のことしか見てなかったなぁ。年齢が上がるにつれて、若い世代との差を感じるようになり、自分の若い頃と比べたり、自分はもう若くないんだと認識したり、心中穏やかならず…。そうなると、自分が20代の頃に30代ぐらいだった人は、どう思っていたのだろうと思いをはせてみたり。
確固たる自分を持つというのは難しいですが、他人との比較ではなくて、自分が好きなことを楽しんで、いつでも気持ちは若く、ガールでいれたらなと思います。


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