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わたしの本棚

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わたしの読書記録です。
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2023年8月の記事一覧

本棚:『がんまんが』

上から読んでも、下から読んでも『がんまんが』。知人に勧められて、意外にも図書館にあり、借りてきました。内田春菊さんは、そういえばNHKのネコメンタリー「猫も、杓子も。」に出てたよな~と思い出し、猫を飼っているんだな~と思ってただけで、大腸がんで人工肛門になっているとは知らず…。実体験に基づいてますし、まんがなので読みやすく、勉強になりました。 日本人の2人に1人が生涯でがんになるそうですから、自分もがんになる可能性は半々、なっても全然おかしくないわけですが、自分は大丈夫じゃな

本棚:『依存症ビジネス ー「廃人」製造社会の真実』

依存症と聞いて思い浮かぶのは、アルコールやドラッグ、買い物依存症などでしょうか。もしくは、最近だとスマホとか…。2014年の本なので約10年ぐらい前のものになりますが、iPhone依存症やネトゲ廃人のこともありますし、意外と認識されていないんじゃないかなと思うのが砂糖のこと。 第5章のタイトルは「スイーツはもはやコカインだ!―スタバの「フラペチーノ」に仕込まれた巧妙な戦略」となっています。今は「自分へのご褒美」という考え方をやめましたが、ちょっと前には「今日or今週は頑張った

本棚:『ほろよい読書 おかわり』

アンソロジーの第2弾。お酒を飲む理由はいろいろあるだろうけど、全体的に、ちょっとほろ苦~い感じが心地よいお酒で浄化されていくような印象を持ちました。お酒の飲めない方も読書なら。 父はほぼ毎晩飲んでますし、母は結婚前、冬場は実家がとても寒かったので、寝る前に一杯飲んでいたと言ってましたし、私も飲めない体質ではありません。でも、子どもの頃から父の酔っぱらう姿を見てきたので、飲み会ぐらいでしか飲まず…。そして、睡眠ファーストの今となっては、飲み会でも飲まず…。 と言いつつ、入社3年

本棚:『食べものが足りない!』

ゴミの多さは無駄(資源の無駄遣い)の多さだと思っており、その中でも食べ物は命を頂くことですから、特に食品ロスはどうにかならないものかと、もどかしく思います。食品ロス問題の専門家として有名な井出留美さんの本は時々読んでいて、また、Yahoo! ニュースの記事も定期的にチェックしています。 食品ロスは地球温暖化にも影響があるため、二酸化炭素排出量などの話もあります。家庭での二酸化炭素排出量が一番多いのは電気だそうで、使う電気にも関心を持とうと書かれています。また、Zero Was

本棚:『書店ガール5』

取手駅の改札の中にある書店の店長となった彩加。ここで求められるのはスピード。前にいた吉祥寺店のような、お客様との会話はほとんどなく、売れる本も違っていて…。 実はいまだにライトノベルの定義がよくわからないのですが、例えば図書館では若者向けの本棚があって、そこには自分がもう若者ではない頃に読んだ本も含まれていて「これって若者向けなのか」と思ったり。 私が読書をするようになったきっかけは2つあって、1つは小学生の頃。小4のときの担任が、朝よく本を読んでくれたから。そしてもう1つは

本棚:『終点のあの子』

世田谷にあるプロテスタント系の私立女子校。そこに通う彼女たちの心の動き。環境は違えど、自分にも思いあたる醜い気持ちの動きに、悲しくなるのか、痛々しく感じるのか…。 地方の学校ではあるけれど、高校は私立で、中学までの友達が全然いない環境に。自分にとってはゼロからのスタートといった感じで、入学当初、本当は明るいキャラじゃないのに、ずいぶん背伸びして明るいフリをしていました。仲のいいグループができて落ち着いてからは、それまでの自分に戻っていったように思います。同じ県内ではあるけれ

本棚:『茨姫はたたかう』

結婚するまで親元にいるつもりだったが、ワケあってひとり暮らしを始めた梨花子。住み始めたレディスマンションは、管理人は若い男だし、隣人も自分とは別のタイプの人たち。そんな中、郵便受けが荒らされるようになり…。 自分の身近にストーカー被害にあった人はいないので、ニュースで聞く程度です。それでも大学生の頃、アパートの鍵がある日、鍵穴に全然入らなくなったことがあって、その時はすごく怖かったです。ピッキング防止用の鍵に変わった後で、管理会社に電話したら、鍵をいたずらされたのは事実だろう

本棚:『春期限定いちごタルト事件』

〈古典部〉シリーズの折木奉太郎の信条は「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に。」でしたが、本書に登場する小鳩君と小佐内さんの信条は「小市民たれ」。彼らは互恵関係にあるけれど、依存関係にはなく、まして恋愛関係にもない。彼らが小市民を目指す理由とは。 高校一年生の信条が「小市民たれ」といのは珍しいというか、むしろそれは小市民ではないということの表れというか。人気者になろうとは思わなかったけど、小市民になろうとも思わなかった…というか、あまり「小市

本棚:『13歳から分かる!7つの習慣』

「7つの習慣」のエッセンスをギュッと煮詰めて、パン屋の青年を主人公に、13歳でも分かるようなやさしい文章でまとめた入門書(だそう)です。 「7つの習慣」という名は何度も聞いたことがあり、読んだ方がいいんだろうな~と思いつつも、そのままでしたが、ちょっと前に『まんがでわかる7つの習慣』を読んで、大事だわ!とメモして冷蔵庫に貼り付けました。でも、読んだ直後はいいのですが、しばらくするといつもの日常に流され、忘れてしまい…。本書もさらっと読めるので、再び意識を改めようと手に取りまし

本棚:『WOKE CAPITALISM 「意識高い系」資本主義が民主主義を滅ぼす』

大企業やそのCEOが社会課題に対する活動を支援したり寄付したりするのを、無条件にすばらしいことだと思うのは、世間知らずで お人好しで おめでたいのでしょう。「意識高い系」資本主義というタイトルに興味をひかれて、気軽に手に取りましたが、けっこう難しくて理解できていないところが多々ありますが、巻頭解説を読むだけでも認識が変わるかもしれません。 最近の若者は社会課題への意識が高いということをよく聞き、それはいいことだなと思います。一方、企業が社会課題への取り組みに対して何らかの表明

本棚:『家事か地獄か』

ここ数年を振り返ってみると、コロナによって自分の考え方が変わったなぁと思うけれど、その前にも一度、考え方が変わった出来事があります。それは、2019年、当時住んでいた千葉を襲った台風による数日間の停電体験。電気のありがたさを感じるとともに、なんでこんなに電気に依存しているんだと腹立たしくもあって…。3.11の後に節電ブームがありましたが、一時のブームではなく本気、もしくは日常のこととして電気をあまり使わない生活をしている方々に興味を持ち、『本気で5アンペア: 電気の自産自消』