オヤ編みの彼女との出会い
旅のスタイルというのは本当に人それぞれで
色々な方にお話を伺ってみるのも面白いものがありますね
わたくしはあまり
自分から話さないようにしておりますが
…だってわたくしが泊まる宿と言えば
数百円のゲストハウスばかりで
「それってどうなってるの?」と
興味を持って頂ける日もございますが
「そんな危なそうなところは止めなよ」
と心配されてしまう時もあるのです
そういう方は大体
何処に行かれても一日中 そこで過ごしても構わないような
豪華なホテルに宿泊していらっしゃいますね
朝ゆっくり起きたら
ホテルで朝食を食べて
ホテルのジムへ行き汗を流して
部屋の清潔なバスルームでシャワーを浴び
ホテル直結くらいのデパートでお買い物をして
午後はホテルのプールサイドで読書でもしながらゆったり過ごすとか?
子も実はそんな旅行に憧れているようです
わたくしの多動は一生 治らないでしょうけれどね
そのわたくしたち親子が別々の旅をするお話は
また別のお話。。。
さて、珍しいホテルに着いたところですが
やはり市内散策です
ここで軽く食べておこうかな
ピザを注文しました
なかなかのボリューム
もうお腹いっぱい
再び歩いておりますと
さすが岩の街
タイヤ止めに乗り上げてでも
鋭利な道を曲がろうと取り組む車を見掛けます
こちらの車はボロボロな車が多いですが
扱い方を見ております限り
それも仕方の無いことの様子
前輪のタイヤは何度も縁石に乗り上げてスリップ
そんなにしてまで
この角を曲がらなきゃダメ?
「危ないわ。
私の店の中に入って。」
丁度 背後のお店に帰ってきた女の子が声を掛けてくれます
その小さなお店こそ!
わたくしが「トルコの何処で買えるんだろう」
と探し求めていたオヤレースのお店なのでした
そして彼女の小さな赤ちゃんまで
揺りかごでスヤスヤと寝ていました
そう言ってお店の女の子は
オヤレースを編む様子を見せてくれます
わたくしは彼女に
「今、現金をほとんど持ってないの。
ATMへ行ってから、また明日ここへ来たい。
お店は何時から何時までやってる?」
と尋ねましたが
彼女も子育て真っ最中で常に忙しい様子
営業時間をとくに決められないようで
「今、欲しい物を選んで。
あなたの予算に合わせるわ。」
と言います
わたくしがここでも
いくつかの失敗をしたことに気付くのは
帰国後となるのでした
後悔ばかりが人生だぜ…
こうして帰国してから手に取ってみると
素晴らしく心のこもった作りです
ガラスビーズが使われております
彼女はわたくしの予算に合わせて
わたくしが欲しい品を値下げしてくれましたが
やはり今 思うと
わたくしは彼女の手仕事に敬意を表す為にも
オトガル付近のATMへ行き
トルコリラをゲットした後
彼女の言う価格で、もっと沢山の品を購入するべきでした
随分と安価に譲って頂いてしまいました
わたくしはずっと
ダンス仲間がオヤのスカーフやアクセサリーを身に付けているのを見て
「国内では高くて買えないな…」
と言っておりましたのに
彼女のお店にまた行きたいです