【必修コミュ】これで君も古参面!?【イルミネーションスターズ編】
本記事は、「アイドルマスターシャイニーカラーズ(以降シャニマス)」の紹介記事です。同作のコミュ(シナリオ)について紹介します。ネタバレをします。
概要
本記事の趣旨
シャニマスの魅力の一つにコミュの良さがあります。
各キャラクターに焦点を当てたものからユニット全体に注目するもの、あるいは事務所のなかでの姿や、普段は関わりの描かれない人たちとの触れ合いが素敵です。
これらのコミュを通して、アイドルの彼らの考えや振る舞いが映し出され、様々に変化して彼らになっています。
ところで、このコミュの良さを知るには、どうやらコミュを読むのが良いらしいのですが、どのコミュを読んだらいいのか分からない。
例えば、SNSで見たキャラクターを通して、あるいは話題になっていたいわゆるミームに触れて、シャニマスを興味を持つ人がいたとします。
しかしながら、そのアイドルに興味を持って知っていきたいと思っても、何をすれば良いのか分からない。カードを手に入れるための新規のガチャを待とうにも時間がかかり、イベントコミュとやらを読もうにもかなり時間がかかるという。つまらない思いをして「ハズレだな」なんて思うのも嫌だ。プロデュースには時間がかかるし、何だかそのうちアプリを開くのも億劫になる……よくある話です。
あるいは例えば、友達に誘われて始めてみたとして、すぐ辞めるかなと思った割には続いている。けれど、その友達の繰り言──「ノットイコールがさァ!」、「ぐちゃぐちゃに引き裂かれてしまえばいいのにはヤバすんぎ」、「チエルアルコ……」など──は依然として意味不明で、彼の煩わしさからシャニマス自体も面倒になってきた。
……有り得ないこともないでしょう。
そこで、本記事では、迷える新規、あるいは五月病のシャニマスプレイヤーに向けて、改めて何となく話題に上がりがちなコミュをまとめて紹介します。
また、意識高い系シャニマスプレイヤーは、
「担当なら全部読め」、「いや、これ読んでないとか浅いけど」、「それは解釈が違くってぇ……」、「そのコミュはこれ読んでないとダメでぇ」
……などと言いがちですが、本記事の趣旨は、そのような無用の念仏ではありません。
よりpracticalに、コスパとタイパに重きを置いて、面倒くさいオタクに対して「ああアレね。読んだ読んだ、良いよね。」と返答する……。
そのための、いわゆる「必修コミュ」を紹介します。
取りあえずこれだけ読んどけば大丈夫!
必修コミュ
本記事での「必修コミュ」とは、事につけ繰り返され、話題になりがちなコミュです。ご注意ください。
新旧問わず、「語られがちかも」という私の主観で選定しています。
それでは、対戦よろしくお願いします。
まずはユニット、アイドルの紹介からです。
イルミネーションスターズ
通称「イルミネ」。
『アイドルマスターシリーズ』では「信号機」と呼ばれる、シャニマスの代表となるアイドルユニットです。
仲良しの高校一年生の三人組で、定期的にお泊り会をしたり、仲良しな描写には事欠きません。一生一緒にいてくれや(Lifetime Respect/三木道三)。
一人一人を見てみても、みんな何かを腐したりするのが思い浮かばないような良い子たちです。真面目に頑張る姿が魅力的です。
櫻木真乃─CV. 関根瞳(ひとみん)
イルミネーションスターズのセンター、ひいてはシャニマスのセンターです。
大人しく、優しい女の子で、少し引っ込み思案で友達は少ない方。意外とアウトドア派で鳥に詳しく登山もします。
その優しさゆえに思い悩むこともありますが、その度に悩み事に真剣に向き合って、結果はどうあれ楽天的な明るさで前向きに歩いていく姿が魅力的です。
風野灯織─CV. 近藤玲奈(れいれい)
真面目で、真面目で、真面目な子です。
その真面目さゆえに空回りすることもあれば気にしなくても構わないようなことが気になったりもしてしまいます。
イルミネの結成初期には至らぬ自分の不安などから他のメンバーに素っ気ない態度を取ってしまったり、失敗も多い不器用な日々を送っています。
そんな杓子定規な不器用さはもどかしくもあれば愛らしくもあります。
イルミネでのアイドル活動を通して、徐々に大人になっていきます。
思春期の少年のような、触れるのが躊躇われる生硬な魅力があると言えるでしょう。
八宮めぐる─CV. 峯田茉優(だまゆ)
いわゆるハーフの女の子です。
明るく元気で運動神経も良く、クラスの友達も多いです。
アイドル活動でも、このキャラクターは愛されていて、イルミネ結成初期には上手く打ち解けられない皆の仲を取り持ちました。
それでは早速、必修コミュを紹介していきましょう。
必修コミュ
まずはアイドル、その後にユニットを紹介します。
櫻木真乃
必修コミュはありません。
繰り返しになりますが、本記事でいう必修コミュとはオタクの間で繰り返し話題にされがちなコミュを指します。
真乃ちゃんの魅力が分かるまで、人によっては少し時間がかかりますから、いつでも誰でもと話題にすることは少ないのかもしれません。
風野灯織
『青い短冊に願いごと』(恒常sSSR【星合アステリズム】風野 灯織)
風野灯織のやらかしです。
なぜか唐突にボケに走り、準備のできていない櫻木真乃と八宮めぐるはフォローできるはずもなく、順当にスベりました。
一般的な男子のコミュニティなら一生にかけてイジられ、一般的な女子のコミュニティなら静かに距離を置かれる可能性すら感じられます。
いわゆる共感性羞恥が大いに感じられる上に、それがほとんど前触れなく襲ってくるため衝撃の大きいコミュです。
『進んで振り向く道の先』(限定pSSR【伸ばす手に乗せるのは】風野 灯織)
2020年のシャニマスSSR総選挙「ガシャ演出部門」にて1位となったムービーがあるコミュです。
少し道の向こうに行き、
それから彼女が振り向く動作に合わせてそれまでのpSSRイラストなどを挟むというムービーが歩んできた道程を思わせます。
これは風野灯織のプロデュース歴が長くなるほどに「エモく」、古参プレイヤーの胸を締め上げました。
百聞は一見に如かずとも言うので実際のムービーを載せておきます。
『今は言える話』(イベント報酬sSR【幾星霜の先に】風野 灯織)
問題のコミュです。
当時の百合のオタク界隈を騒然とさせた衝撃作になります。
夕暮れどき、灯りも付けずに二人だけの薄暗い事務所──吐息が触れてしまう距離……。
風野灯織と櫻木真乃はお互いの制服を交換してみます。
シチュエーションだけでもそうですが、何だか雰囲気がすごく……その、ドキドキする感じです。
驚くべきコミュでしたが、そんなざわつきも落ち着き始めたころ……界隈に突如爆弾が放り込まれました。
それはシャニラジのイルミネ回──【フルサイズ】アイドルマスター シャイニーカラーズ はばたきラジオステーション #146 〜〜アフターラジオステーション──の一幕のことです。(アソビストアプレミアム会員限定パートになります)
ここでは、コミュの台本について語られます。
何と、このコミュの以下の台詞
──『……私ね、ネクタイ結んだことないんだけど、大丈夫かな……』
……にはト書きがありました。
そこには記されていたというのです、──風野灯織にネクタイを結ぶよう促す櫻木真乃の意図が。
櫻木真乃は純真な子なのです。
初めのpSSRは【ほわっとスマイル】で、
【ソラを跳ね】などでも爽やかな笑顔を見せています。
それなのに、
『……私ね、ネクタイ結んだことないんだけど、大丈夫かな……』
だったのです。
八宮めぐる
『同調の水、されど』(恒常pSR【チエルアルコは流星の】八宮 めぐる)
事あるごとに「チエルアルコ……」と呟き真剣な顔つきで長文を認める、通称「チエルアルコおじさん」を量産したコミュ。
それまでの八宮めぐるは、いつも明るく元気で、コミュニケーションが得意じゃないイルミネのメンバーの中で頼りになる女の子でした。
このコミュでは、そんなめぐるの陰のあるところが描かれます。
出演予定だった役が急遽なくなり、落ち込むめぐるは、
道すがらショーウィンドウの水槽で一人ぼっちの鮮やかな魚に物思いをします。
プロデューサーとの会話を通して、めぐるはそんな仲間外れの魚の色は、確かに「とっても綺麗」だと言えました。
『それはまだ純白な』(限定pSSR【夏に恋するピチカート!】八宮 めぐる)
「めぐるは恋愛感情が分からないから」と語るオタクの典拠です。
このコミュの選択肢にて恋とはキュンとしたときであるという旨を伝えると、めぐるは「キュン」としたとき報告すると答えます。
即ち、まだその「キュンとした」という報告を受けていないため、めぐるは恋愛感情を知らないというのです。
何と完璧なロジックでありましょうか。
『a sixpence in her shoe.』(限定pSSR【アイの誓い】八宮めぐる)
今日のブライダルガチャ予想が白熱している原因は、およそこのコミュに求められます。
このコミュでは、ブライダルプランを紹介する撮影の仕事で、めぐるがウェディングドレスを着ることになります。
めぐるは撮影に向けて、マザー・グースを試したり、より花嫁の気持ちを知ろうと試みます。
そうして迎えた撮影本番、素晴らしい姿のめぐるに感動したプロデューサーは、思うがままに感想をくりだしました。
それに対するめぐるの姿が非常に……。
ブライダルめぐる以降、6月のガチャ予想は大いなる期待のもとに恒例行事となりました。
強くおすすめします。
ユニット──illumination STARS
イベントシナリオコミュを紹介していきます。
『Light up the illumination』
初めてのイベントシナリオです。
いわゆる結成コミュで、イルミネの結成と初めてのライブまでを描きます。
狂犬と称される風野灯織の言動を中心に、
今では考えにくい、ぎこちない関係のイルミネが見られます。
イルミネは初めから仲が良かったのではなくて、仲良くなったユニットなのだと分かりますね。
『Catch the shiny tail』
ユニットの垣根を超えた283プロダクション合同ライブを目前に、センターに任命された櫻木真乃と悩める彼女の周囲を描きます。
作中随一との声も聞かれる名言があったり、
イルミネの彼女たちにとっての「センター」についての考えが示されたりします。
真剣に悩んで、それから皆と一緒に考えることを選んだ櫻木真乃と、その結果の素晴らしい解釈が素敵です。
リアルタイムではこのイベントシナリオ後に1stライブだったらしく、古参Pは羨ましいですね。
『Star n dew by me』
八宮めぐるに強くfeatureしたイベントシナリオで、シャニマス全体で見ても特に人気のあるコミュです。
上述の「チェルアルコおじさん」の発生などを受けて作成した(いつかの高山談)とのことで、八宮めぐるの内面が描かれます。
ある番組の企画で、イルミネのメンバーは学校の文化祭にてオニゴッコをやることになります。
途中でめぐるは鬼に捕まり、番組のルールで、彼女も鬼になります。
ただの番組上の設定に過ぎないはずなのですが、彼女の苦痛は大きいようです。
さり気なく描写は隠されていますが、迷惑になるのに撮影を止めてしまったりしています。
このコミュを読んでみて八宮めぐるの反応が大袈裟に感じられたなら、改めて【チエルアルコは流星の】や、本記事では紹介していない【小さな夜のトロイメライ】を振り返ってみるとよいでしょう。
その後も番組の筋書きのまま進行し、素敵な最後を迎えます。
そして撮影終了後の、後夜祭を眺める夜の教室での一幕が特にこのコミュの評価を高めています。
ここでは、【チエルアルコは流星の】八宮 めぐるの「もっと私が上手かったら」という考えと、その上での回答が描かれています。
また、それでいて、どうして「そう」なってしまったのかは灯織や真乃には、そしてめぐる自身にさえ分かりません。
ここが個人的にもお気に入りのコミュですね。
終わりに
今回は、話題に挙げられがちなコミュをまとめました。
「必修コミュ」などとは書いてありますが、取りあえずどんなコミュを読めば皆と一緒に楽しめるのかが分からない人への道標として作成しています。
そのため、この記事で紹介した以外のコミュに手を伸ばすことも大いに推奨します。
皆が話題に挙げがちなコミュは初期に近いものが多いため、今回の紹介では過去のコミュを多く選出することになりました。
しかしながら、これら以外にも語りがいのある面白いコミュや、彼女たちの成熟にとって大切なコミュがたくさんあります。
当然ではありますが、最近のコミュも楽しんで、話題にしていければと思います。
個人的には、そのうち『はこぶものたち』の内容と構成なんかも、誰かと話せたらとても嬉しいなと思います。
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。楽しんでいきましょう!