病院3次マッチ大変録その後

 皆さんお久しぶりです。アリクです。
結婚したり、なんなりで忙しかったので中々2本目がかけなかったです。

 生活が結局一番大事ですからね。それに救急科回ってたりとか、色々ありました。

 アンマッチに回った人は不安かもしれません。ただ、自分は3次マッチに回ったり色々ありましたが、今が幸せなのでなんだっていいかなと思います。内定が出て1次で通っているのであれば言うまでもありませんが、初期研修でいちばん大事なことは体を壊さずに終わらせて、保険医(この資格がないと医療保険が降りないので、アルバイトもできません。)を達成することにあるのではないかなと思うので、その意味では初期研修は終えられそうな今いるのはいい施設だったかなと思います。

 アンマッチしたから人生終わるわけでもなんでもないです。今となっては大変スリリングな体験でしたがね…。(人生ずっとこんな感じだぁ)

TwitterかXのアカウントを作れ

 そして、前回言い忘れていたことですが、自分はアンマッチがわかってしばらくしてからTwitter(X)でアンマッチ用のアカウントを作り、それでアンマッチ界隈で不安を共有したり、吐露したり、励まし合ったり、情報も共有し合ったりして日々を過ごしてました。これは大変良かったです。

 中には励ましてくださる先生もいらっしゃったりして、本当に励みになっていました。

 アカウントを作るまでは陰鬱な気持ちで未解決行方不明事件や遭難事件のYou Tubeを布団にくるまってみている日々でしたが、アカウントを作った当たりから、自分だけじゃないんだな、みんな不安な中もがいているんだな、と仲間意識を勝手に感じてまた勉強意欲が出てきたものでした。

 また、自分が受けなかった二次募集の話とかも聞けたのでそれも参考になりました。(予めどこそこ大しか取るつもりがなかった、めっちゃ人数がいた、etc、etc)

 三次募集直前には面接練習をしてもらったりなど、本当に感謝感謝でした。

 ただ、施設によってはSNSを確認している所も多いと思うので鍵はかけておきましょう。

 ひとまず前回の続き、国試後から参りましょう。

国試後

 国試後、2月中はまだ大学のある地方にいて、それまでの友人やお世話になった人へのお礼や飲み会をして回っていました。国試の結果が出るのは3月中頃でそこからはいよいよ忙しくなることが目に見えていましたから、卒業式などに出ない分遊び歩いていました。

 3月の合格発表までにすでに募集をかけて、内定を出している病院もありましたが、国試落ちた人の対応をしている施設ですので、結果が出るまで対応したがらないところが多かったです。当然ですよね。

 自分もそれまでに2施設からは試験の受付を取り付けましたが、それ以外はやることなく面接の練習をしたりしていました。(自分は絶対行きたい地域がありましたから、そうせざるを得なかったです。)

  medteriaやC-MECなどの求人サイト?にも登録し、空きがあったら連絡を入れていただけるよう取り計らってももらっていました。

 medteriaの方は去年始めたサービスらしくマッチングのお手伝いをしているとのことでした。面接してもらい、希望を伝えたら、medteria側に登録しているいくつかの病院との面接や連絡の取次をしてもらえるらしく、そういうのが苦手な人にとっては良いサービスかもしれません。(自分も内定に至るまでの施設では使いませんでしたが、結構忙しいので条件によってはお願いしていました。)
 
 C-MECは問い合わせしても今後の日程の話とか、予め面接の準備をしておきましょう、とかその地域の病院でうちに登録があれば連絡しますね、くらいのことしか言われなかったです。ただ、二次募集等に関する過去記事や記録が豊富なので、サイトをよくみたり、その辺を調べる気力がない方は連絡して問い合わせたり相談すると安心できるかと思います。あと、過去のツイートで「そこの大学でその条件では紹介できるものがないと言われた」というようなものをみたことがあるのでもしかしたら、東大京大とかだとなにか他に紹介するルートが有る場合もあるのかもしれません。自分は地方大なのでなんの関係もありません。

国試合格発表 ~『開戦』~

 SNSでは悲喜こもごもですが、それどころではありません。改めて、2施設からは連絡をもらい、その他の施設の情報も集め、合計4施設の試験をとりつけました。

 健康診断結果がそもそも必要な所、CBTの結果が必要な所、大学の卒業証明を要求する所など書類は様々だったので全て大学から多めに発行してもらって後は受かるだけ、そのはずでした。

連敗

 一枠のところに複数名が受けていることがほとんどです。10倍、5倍、7倍という高い倍率の中、結構自信があった施設でも内定をいただくことはできませんでした。この時期がとにかく一番焦っていました。結果は大体その日のうちに電話がかかってくるので電話の後の空気感が最悪になります。

 ともすると頭の中がそれで一廃になってしまうので、SNSで愚痴を吐きあったり、一人、また一人と抜けていく中で、残り物どうしはげましあったりしていました。

 シンプルに何がだめだったのかはイマイチ分かりませんが、もう少し急性期大好き人間のふりをするべきでしたね。今となっては割と救急は好きですが、当時はその辺ぼかしていたので。今は暇があれば救急外来見に行ってます。

 そして、もうこの施設落ちたら、隣県か遠方大学の関連病院しか残ってない、というところまで追い込まれたところで、なんとかそこに落ち着きました。(今ここで決めたら内定出すよ、と言われましたが、入ってみたら結局1枠余ってました。その上元々内定していたうち二人も国試に落ちてたみたいです。)

 当直は任意回数・日の選択制、病棟は完全主治医制(研修医が呼ばれるかどうかは場合による)、足りない診療科が多いので外病院研修が多い等色々ありますが、勉強会のための費用補助が簡単に出たり、時間外もほぼスルーで認定されるなど、少なくとも体や心を壊してしまうような施設ではなかったです。

 なんとか、落ち着いたのが3月21日。実際に面接試験を受けたのはたった数日でしたが、国試に落ちたその日からの日々、そして小学生以来の学生生活についに終止符が打たれ、それからは臨床でなんとか頑張っています。

結果が出た瞬間の振り返り

 自分がアンマッチの結果を見たのは彼女との鎌倉旅行中のスパイスカレー屋さんでした。

 最初はあーやっぱだめだったか、ぐらいでしたが、じわじわと焦燥感が出てきました。

 二次募集している施設も確認しましたが、その時点では自分の志望地域では利確するべきかどうか難しい施設が多かったのでそのときは見送りました。(2施設くらいは受けてよかったですが、焦りで利確するのが一番良くないので、迷う気持ちがある時点で受けるのはやめました。)

 ただ、基本は速度勝負です。必ず即、動きましょう。動くというのは、二次募集病院のリストで行きたい病院に片っ端から電話・メールしていくことです。早いものがちで決める施設まであります。ただ、ここは自分の中の覚悟と相談です。待てるなら、理論上、待ったほうがいい病院が来る可能性が高いです。

 なぜなら、二次募集すぐで募集している病院は何かしらの理由があるなどで、枠が空いている場合が多いからです。(安い、忙しい、僻地、症例がない…)対して、三次募集病院はランダムに穴が開きます。よほどのブランド病院ならまず無いですが、わりと成績関係なくマッチングにこぎつけている場合が多いです。つまり、それなりにいい病院に穴が空いてしゃあなし募集をかけるパターンはそれなりにあります。ここを待って自分は三次に回りました。(倍率は鬼のように高いですけどね)

 とはいえ、落ち着かない気持ちで国試を迎えることになりますし、医学生の光回線並みの情報網の中で、アンマッチの人として名前が挙がり続けます。そういうのも十分心理的ストレスなのですぐに決める、というのも正しい判断だと思います。

同志同胞はたくさんいる、卑屈になるな

 当日幸いなことに食べていたものがスパイスカレーなので味がわからなくなるなんてことはなかったのですが、流石にショックを受け、とぼとぼと鎌倉の大仏で写真を撮り、頼朝の墓の前で捲土重来をお祈りしました。

 そして、夜はメキシコ料理屋さんでしこたま飲みました。

 次の日からは大学地域に戻って1週間弱布団の中でくるまって過ごしてました。

 それでも国試も就職も乗り越えて今は幸せです。式は年明けの予定です。

 不安な気持ちがあれば何でも相談してください。答えられる範囲であればなんでもお答えします。

 

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