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Self Control

お墓参りに行った。ものすごく主張してきて道をふさぐ木がいたので、これは何であるか、としらべてみると、枇杷の木であった。枇杷の木をはじめてみた。実がみちみちしていた。ハリがある。ハリがないとね。

村上春樹「ねじまき鳥クロニクル」3部作をようやく読み終えた。ゴールデンウィークに1と2をもくもくと読み、しばらく勉強していたのでいったん、泣く泣く離れ、先日から3部を読んで、昨日読み終えた。村上春樹長編、最後の方になってくると「息継ぎもせず泳ぎ続けるプール状態」となってしまう。やっと顔を上げ息を吸った。

書評を、解説をしらべて読んでみるとなるほど興味深かった。井戸、集合的無意識の世界、根源的な悪。

昨夜、シャワーを浴び、スクイージーで水滴をかいていると(わたしはどんなに酔っぱらったとしても、スクイージーできる自分のことを誇らしく思っている)グレゴリー・ポーターの歌うSmileがスピーカーから流れてきて、あまりにも壮大な楽曲と、いま自分がやっているちまちました家事のコントラストに、ひとりでくすくす笑ってしまった。

しごと、ぜったい期待しない/なんの感情もはたらかせない/たんたんとやる、訓練をしている。うまくいくといい。ライスワークと割り切っていたつもりだったけれど、まだまだだった。感情が揺り動かされるたびに、わたしの感情を疲弊させたくない、安売りしたくもないという思いが強くなる。今になってわたしはわたしの選択を後悔している。やりたいことをやって、ぶつかる壁を恐れて安全な方に進んだことに。後悔する、と口に出すことはこわい、プライドが高いわたしはなかなかできない。選ばなかった選択肢ばかりがかがやいてみえる、いつまであまのじゃくを続けるのでしょう、たぶんなおらない。でもそれも自分だと抱きしめられるくらいになりたいな、なりたい。

Self Control / Frank Ocean
"Keep a place for me" 居場所をくれよ。

明日でわたしは27歳になる。

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