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24/11/9 ふざけ合い たわいもない くだらない話

2024/11/9
ホテルがとても乾燥していて何度も起きて観念して準備して早めに出た。がらがらのドトールでモーニングして、パリの砂漠、東京の蜃気楼読んだ。とてもいいな今、この時間は、と思っていた。

好きな男に泣きついて慰められたい、フランス語が出たのと同じくらい自然にそう思っている自分に気づいて情けなくなる。ずっとそうだった。良くも悪くも私の感情を振れさせるのは男でしかない。

「パリの砂漠、東京の蜃気楼」金原ひとみ

わたしも結局そうなのだ、わたしのさみしさを男の人でうめることしかできない。

時間になったので予約していたお店に行って髪の毛をセットしてもらう。カチモリにしてもらったらとってもかわいくてるんるんとした、友だちがご祝儀袋の水引みたいだね、と言ってくれた。ガンダして(最近何かとガンダ)バスに何とか間に合い、式場へ。今日はマーチング仲間、ほぼ幼馴染の結婚式。

「家族」感みたいなのに年々グロテスクを感じてしまうところはあるもののそれはわたしの感じ方の問題であって結婚式はなんべん参加してもいいものだった。コース料理はさいきん苦手意識があったけれど、和食中心で安堵。ずっとビールした。何より幼馴染たちみんなで集合できてハピネスイズヒーアだった。

仙台駅戻り、2次会から5次会まであそびたおす(もちろん酒豪伝説を配った)。宮城料理屋さんを予約してくれてて、定義山の三角油揚げも牛タンもおいしかった。日本酒は一ノ蔵。全体的に宮城の酒は辛い!またカラオケで大はしゃぎした。自意識過剰が緩和されてからというものの肩の力が抜けた感じがある。

ホテル宿泊組と別れ、またアーケードをだりだり歩いては、途中にあるベンチに座ってしゃべって水を飲んではまた歩いた。いい街だな仙台はほんとうに。わたしは東京都近郊において労働して生きているわけだけれど、そことは離れた場所で帰りたいと思える場所、帰れる場所があることが間違いなく救いになっている。

最寄駅からはタクシーで帰った。運転手さんとはせり鍋の話をした、せりの根っこが年齢を重ねるごとにうまいと感じる。着いて、秋冬のつんとした夜の空気の中、車を降りて見上げた空が満点の星空で、オリオン座の、オリオン大星雲があるほにょほにょしたところまで目視できて、胸を突かれた。冬の大三角形に加えて大六角形もちゃんと見えた。ずいぶん遠いところまで来てしまった、もう30歳なのだと思う。

きちんと化粧を落としてシャワーを浴びてベッドの上でドライヤーで髪の毛を乾かした。街は静かだった。はー、ばかみたいにたのしかった。いつまで、何歳までこうやってたのしいを続けられるんだろう、いつでも今日が最後かもしれないとか考えた、たのしくてさみしくてたまらなくてしがみつきたくなった、かっこわるいかな。
強制シャットダウンのようにねむった。

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