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とじこめる

春頃に実家に帰省したときに、同居していない方の祖母の家で発掘した「写ルンです」をようやく撮り終えたので、現像してきた。

使ったのはほんと、20年ちかくぶりだった。

現像してはじめてわかる、というのはこんなにもたのしいんだ。中にはまっくらでてんでだめな写真もいくつかあって、そこもまたよいな。わたしが撮った感。プロが撮ったらこうはならないのだろうけれど、このシロウト感もいいと思えてしまう。


直近のこれは横浜に行ったときの。曇り空といちばんてっぺんの緑色の部分の、淡い色合いがいい。


勝沼にワインを巡りにいったときの夜。こういう写真はフィルムカメラで撮るとことさら味わい深い。

森道に行ったときのだ。ホットドッグのケチャップの赤がみょうに鮮やか。

スマホのフィルム加工とはまたちがう。なんというか撮ったときの空気感がよりとじこめられている。あと、28枚しか撮れないからたいせつに撮ろうという気持ちにもなった。あのひとと会うとくべつな日だけ持ち歩いた。いちばんお気に入りの写真はここではないしょです。

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