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コーチがカフェを始めた理由
はじめまして。
2021年の9月から妻と2人でカフェを始めました。
私が店主で、妻が店長です。
横浜の大倉山駅から徒歩5分、「喫茶ありをり」といいます。
木曜日~日曜日がカフェの営業日で、カフェが休みの月曜日~水曜日は、
リラクセーションサロン「ゆるり」という店になって、こちらはセラピストである妻が一人でやっています。
この2つをあわせて「ありをりとゆるり」。 この看板が目印です。
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妻が「ゆるり」をやっている月曜日~水曜日の間、私は自宅で「コーチ」の仕事をしています。
コーチと言ってもスポーツのコーチではなく、「コーチング」の手法を使って、目標達成や自己実現をサポートする仕事で、オンラインで行います。
プロのコーチになってから今年で25年になりました。
以前はコーチングの専門会社に勤務し、エグゼクティブ・コーチとして、リーダーシップ開発や組織開発に携わってきました。また、コーチを養成するスクール事業にも携わり、こちらは現在もトレーナーとして、毎週クラスを担当しています。
そんな私が、定年退職後に始めたのがカフェです。
そして、カフェをオープンして約1年。
盆と正月以外は休みなしでコーチとカフェ経営の二毛作生活(二刀流と書こうかなと思ったのですが、そこまでカッコいいものでもなかったので)を送ってきて、ようやく少し振り返る余裕が出てきたので、この間体験したことや、これからの展望などつらつらと書いてみたいと思うようになりました。
ちなみに、店内には「ありをりからのおたより」という、ごくごく一部のコアなファンからは好評をいただいている?店主からのメッセージがメニューのうしろについておりまして、この1年で12通ほど発行しました。こちらはご来店いただかないとご覧いただけないのですが、このnoteでは、その全国版(になれればうれしいですが)を目指して、月に1回くらいの投稿ができればと考えております。
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さて、この投稿の総合タイトルを「コーチがカフェを始めた理由」にして、その背景や意図を何回かにわけてシェアしていこうと当初考えたのですが、書いているうちに、結論から言っちゃおうという気持ちになりました。
要は「好きだから」。
インスタやFBが登場するずっと前から、カフェ特集をしている雑誌を小脇に抱えてお店巡りをするのが私たちの共通の趣味でした。
私の方はカフェというより、哀愁ただよう「名曲喫茶」好き。
今はなき伝説の中野「クラシック」、その遺志を受け継ぐ高円寺「ルネッサンス」と阿佐ヶ谷「ヴィオロン」、おしゃべり禁止の吉祥寺「バロック」、ご主人がおしゃべり好きな荻窪「ミニヨン」、文化遺産的存在の「ネルケン」と「でんえん」、そして名曲喫茶の雄、渋谷「ライオン」などなど、「まだ存在しているのだろうか?」という儚い存在に魅かれます。
妻は「居心地の良さ」第一主義で、置いてある小物や雑貨との組み合わせ、食材へのこだわり、ご主人の世界観も大切で、実際に飲食店で働いていたこともあり、カフェを営んでいる友人もたくさんいました。
そういう好きがこうじて「いつかはこういうお店を持てたらいいねー」というミーハーな発想が出発点です。そして少しかっこつけて言うと、「好きなこと」を仕事にしている、という生き方を選んだ結果が、私の場合、コーチングとカフェのオーナーの二毛作ということになりました。
妻に関して言うと、カフェとゆったりセラピーというボディワークのセラピストに加えて、もともとピアノの調律師だったので、今もお声がかかると鞄一式もって調律に出かけている三毛作プレイヤーです。
コーチングの中では、「あなたが本当に実現したいこと、達成したいことは何ですか?」という問いがキーになります。「やらなければならないこと=have to ではなく、やりたいこと=Want to を聞かせてほしい」と。
その問いを何度も人に問いかけていると、それは自動的に自分の中にも内在化してきます。その結果行きついた現在が、「好きなコーチングをしつつ、好きなカフェもやっている」ということで、それ以外の少しかっこいい理由ー地域貢献、心身のウェルビーイング、対話の場づくりなどなどーは、ウソではないけれど、ちょっと後付けっぽいのが本音です。
私のコーチングの恩師からよく言われたことの一つに「理由はすべてもっともだ」というのがあります。そしてもうひとつ「今あなたがやっていることが一番やりたいことだ」。
つまりは、今やっていることがやりたいことで、その理由はなんでもいいので、その気軽さで、思っていることを書いていこうというのが、こちらの
「コーチがカフェを始めた理由」(略して理由シリーズ)となります。
そんなわけで、これからは、店内での「おたより」シリーズと、このnoteでの「理由」シリーズの二毛作で、ぼちぼち「大き目つぶやき」を続けていきたいと思います。店内の「おたより」はコーチもやっているカフェ店主が主語で、こちらの「理由」は、カフェ店主もやっているコーチが主語になるかと思います。
ちなみに店内でしか読めない「おたより」シリーズには、「店名がありをりの理由」や「今の場所にみちびかれた理由」、はたまた「やたらりが出てくる理由」などがもっともらしく書かれています。
興味を持たれた方は是非一度ご来店くださいね。お待ちしております!
(これがこの投稿を始めたもっとも大きな理由?・・・そ、そのとおり!)
※ ありをりとゆるり ホームページはこちらです。
https://www.ariori-to-yururi.com/