東京ロックダウン日記 時間割 (4月7日)
昨日は娘を保育園に迎えに行き、仲の良いお母さんにも「明日からしばらくお休みします」と言ったら「うちも実はすでにリモートワークになっているので、登園自粛するかどうか悩んでる。でも家で仕事できるかな・・・」と少し困った顔で答えた。そう、わかる。五歳の子といて仕事をするのはかなり難しいよね。私もできる気がしない。
「まあ、そうですよねー。私も相当無理があるんだけど、こうなったらやりながら考えてみようかと、よかったら一緒にロックダウンしましょう〜」と軽やかに誘いつつ、帰ってくきた。だって、今は仕事よりも大切なものがある。それは、昨日も書いたけど、健康と命。その二つさえあればいくらでもやり直せると思うんだ。(かつて父親が借金八千万円も抱えていた私が言うんだから間違いない!)
自転車を漕いで家に着いた途端、久しぶりに頭痛を感じた。夕飯を作っていると頭痛はどんどんひどくなり、また動悸が早くてなって、食事も喉を通らなくなった。そして、最後には急に涙がポロポロ出てきた。娘は「ママ、どうしたのー、泣かないで」とティッシュを渡してくれた。はて、自分はどうしちゃったんだろう、とびっくりした。たぶんこの何日か色々考えすぎて、頭がオーバーヒートしちゃったのかも。泣いたら少しすっきりして、でも、あんまり動くと頭痛がひどくなりそうなので、二人でいろんなyoutubeをかけ、娘が踊る、という遊びをしたあと寝た。
眠りにつきながら、思った。いままで、娘と夫はけっこうずっと家の外にいたから、内心すごく心配していて、なんとなくニュースをチェック→心配になる→悩む→さらにニュースをチェック、という悪いスパイラルの中にいた。しかし、そうか、これはただ家の中にいればいいのか、と思ったらもはやツイッターとかニュースも見る必要もなくなり、かなり平和な気分。方針が決まると人は楽になるのだ。(ちなみに夫は事情により外部で自主隔離中)
朝は、ロックダウンライフを始めるにあたり、娘と二人で相談して時間割を作った。隔離生活のプロである村上祐資さんは、生活で一番大事なのはルーティーンと言ってた。村上さんは、日本南極地域観測隊や火星生活実験「The Mars 160 Mission」参加して、外界と遮断された生活を送った経験が豊富だ。私はここ何年かは直接はあってないのだけど、元をただすと村上さんが私のトークイベントに参加してくれて、知り合ったのだった。
「ぼくらの暮らしに本当に必要なもの、それは玉ねぎの"芯"ではなく"表面"にあったということです。誰もがいらないと思って最初に捨てる、あの"茶色い薄皮"こそがもっとも大切だったんですよ」
そうか、玉ねぎか。と納得した私たちは、朝三十分ほど家族会議をして、時間割りを作った。
9:00〜 掃除や家事
10:00〜 自由な遊び
11:00 〜 文字の練習や算数など(なぜだか娘はとても好きな遊びだ)その間に私は仕事
12:00〜 ランチ
13:30-15:30 散歩や公園などなど
16:00 自由時間 (私はできれば仕事)
以下略。
時間割通りに過ごすと、意外とすぐ一日が経ちそうな気がしてきた。それにしても、私の仕事時間は午前中の1時間のみって少な過ぎないか……? まあ、いいか。これから走りながら考えよう。
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