<本日のビール>365 Brewing #2 MIPA
本日で長女がついにティーンエイジャーとなる。13年前、初めて授かった子がもう……時が経つのは本当に早い。
それに引き換え、仕込んだビールが熟成されるのを待つ時は、本当に遅い……本当はもう1週間ほど寝かせたいのだが、長女の誕生祝いということで、ホームブルーイングのセカンドバッチとなるMIPA(Mellow IPA)を開栓することにした(いや、誕生日がなくても待ちきれなくて開栓してただろうけど)。
365 Brewing #2 MIPA (Mellow IPA)
ABV 8.01%
IBU 不明
ご存知ない方のために一応説明すると、「365 Brewing」とは、我が家の住所に由来していて、「365日、毎日飲みたいビールを造ろう!」というホームブルーイングの意気込みを同時に表現したネーミングだ。
とりあえず冷蔵庫で数時間ほど冷やすため、2本ほどペットボトルを手に取ると、カッチカチに張っていた。それはもう、ファーストバッチの時とは比べ物にならないほどのカッチカチぶりだ。かなりカーボネーションが進んだ証拠だろう。注いだ時の泡立ちに期待が高まる。
はたして、リユースのキャップであるにも関わらず、それを捻った瞬間、MIPAのボトルは「プシュッ!」と小気味の良い音を立てた。
グラスに注ぐと……
おぉ!美しいアンバーの液体をキレイに覆うシルキーな泡が。やはり主発酵が活発だっただけある。
デイヴがラガーイーストを選んでくれたことと、イーストをピッチした後にタンクをこれでもかと揺すりまくったことが功を奏したのだろう。
この成功体験のおかげで、とりあえず僕の中では「イーストをピッチしたらタンクを抱えて揺すりまくる」というメソッドが定着するのである。こうやって、再現性の高い方法論をあらゆる工程において自分の中で確立させていくことが、ホームブルーイングスキル向上の秘訣なのではないだろうか。
さて、肝心の味の方は?
一口すすると、かなりボディが強い。決して甘くはないが、ガツンと来る濃厚さを感じる。初期比重1.076はダテではない。そして、カラメルモルトのスモーキーさの中に、ゴールディングホップの苦味と柑橘系のアロマをしっかりと感じる。これは紛れもないイングリッシュIPAである。
難を挙げるとすると、やはりホップのカスが少し気になる。オフフレーバーも(多分)なく、味の大勢に影響はないが、見た目にはあまりよろしくないので、次回はやはりホップバッグを使おうと思う。
全然“メロウ”じゃなかった
三女(ミパ)は、ビールに自分の名が冠されているのが嬉しいのか、やけに積極的に僕のグラスを充してくる。そして、ボトル1本空いた瞬間に、すかさず2本目を冷蔵庫から出してきやがった。
ビールを注ぐ手を止めない三女。気づけば2本目のボトルも空に。
すると、情けないことに足元がおぼつかない。
最近ライトビールばかり飲んでいた僕にとって、8%のビール740ml×2本は、どうやらなかなかタフな相手だった。
それにしても……当初はメロウなIPAをコンセプトにしていたハズ。ところが、こいつはちっともメロウではない。苦味もアルコールも、むしろ極めてストロング、そのくせ飲み口はいいものだから、結果……飲んでいた本人がメロメロになるという……
何れにしても、今後どのように熟成していくのか、味の変化が楽しみである。
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