シドニーの葉山的存在、バルモラルビーチ
2020年5月16日(土)
【Day 58】
我が家から257番のバスに乗り込んでほんの15分。地域随一の高級住宅街モスマンを通り抜けた先にあるビーチがバルモラルビーチだ。
左側のマンリー、右側のワトソンズベイに守られるように少し内側に入ったバルモラルビーチは、沖合に無数のヨットが浮かぶ、波が穏やか(というかフラット)な海である。
足を踏み入れた瞬間、「葉山だ」と思った。
静かな高級住宅街、立ち並ぶ上品なカフェやレストラン、そしてビーチを行き交うハッピーリタイア組の老人たち。ここに加山雄三氏が佇んでいてもなんの違和感もないだろう。
規制が緩和され最初の土曜日、誰もが気兼ねなくビーチでのハングアウトを楽しんでいる(ルール的にはエクササイズしてないとダメだったと思うけど)。
それにしても、今は日本で言えば11月ぐらいの感覚の秋だと思うのだが、ウェットスーツなしで泳ぐ人の多いこと。
しかも、みんな泳ぐことに本気なのだ。全員がビーチと平行にガムシャラなクロールで往復しているのである。
体感温度が日本人と比べて異様に高いからウェットスーツなしでも大丈夫なのだろうか。本気で泳いでいるから寒さが気にならないのだろうか。
しかし、単にビーチサイドを散歩している人たちは、もう厚手のジャンパーを着込んでいたりもするので、国民的に寒さにめちゃくちゃ強いというわけでもなさそうだ。実際、今日ぐらいの気温であれば、昼間はギリギリTシャツでも過ごせるぐらいだった。
もしかしたら、子供の頃から秋冬でも海水浴をすることは当たり前で、それが文化として定着しているからなのかもしれない。この辺りの感覚は、いずれオージーたちに聞いて回って少し深掘りしてみたい。
ビーチサイドの遊具も解禁され、子供達は早速ドッグランに放たれた犬のようにストレスを発散していた。
遊具を見ていると、結構リスクがありそうなモノが多い。
このブランコとか、乗っている子がその気になって足を伸ばせば確実に衝突するなかなかエクストリームな設計で、見ているこっちが気が気でなかった。
まあ、これぐらいの方が子供にとっては楽しめるのかもしれない。