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バイロンベイでYouTubeに出演

シドニーから北上すること800km。

子供たちの夏休みを利用して家族とロードトリップに出かけた僕は、ヒッピーカルチャーとサーフカルチャーが融合した楽園バイロン・ベイで、波に乗るだけじゃなく、YouTube、それもサーフ系ではトップランナーの「よういちチャンネル Spirit Kooks」に出演するという貴重な体験を得た。

キッカケは波待ちラジオ

キッカケは、よういちさんが「波待ちラジオ」に出演してくれたこと。雑談中に、飲みにでも誘う感覚で「今度バイロン行くんですけど、よかったらこ一ラウンドどうですか?」と提案したら、二つ返事で快諾してくれたのだ。

(※キッカケとなった回)

こうして、トリップ終了間際の1月27日、僕らはバイロン・ベイが誇るライトのポイントブレイク「The Pass」で待ち合わせすることになった。

会っていきなり

僕はよういちチャンネルをいつも見ているから、すぐに本人を見つけられた。駐車場に停めてある、QLDナンバーのエクストレイルも、見た瞬間、よういちさんの車だと分かったぐらいだ。

視界に飛び込んできたよういちさんは、既にカメラを海に向けて素材撮影に余念がなかった。

待ち合わせ時間は7時だったが、多分、朝日が登る前からセッション以外の部分の素材を時間が許す限り撮り溜めていたのだろう。僕は職業柄、いろんなプロのカメラマンと仕事をしてきたが、よういちさんの姿には、そういう方達と同じ気質を感じた。

よういちさんからしたら、僕の声だけは知っていたものの、ビジュアルは全くわからない状態での初対面だったが、なんの違和感もなかった(多少、僕の身長には驚いていたようだったけれど)。

そして出会った次の瞬間には、カメラの前に立たされていた。

特に打ち合わせもなく文字通りブッツケ本番だったが、それほど緊張することなくしゃべれたのは、やはり既にラジオでは何度か会話を重ねていたからかもしれない。

混雑なしのスーパーファンウェーブ

出会いのシーンを撮影したあとは、早速セッションへと移行。

よういちさんは、新しい武器となる、長い柄のついたGoProマウントと、ソフトボードでパドルアウトした。

波はムネカタサイズ、風が入っていて見た目は良くなさそうだが、実際にパドルアウトしてみると、ビーチブレイクばかり乗っている人間からすれば、流石ポイントブレイク!と感嘆せざるを得ないクオリティの波が次々と押し寄せてきている。

湾曲したビーチの東端から、海岸線に沿って延々とマシンのようにブレイクしていく波は、うまくピークで掴めれば軽く数百メートル走ることができるのだ。

しかもこの日は比較的空いていたから、早い時間帯ではコンスタントに波を取ることができた。これはもしかしたら、現状国境が開いていないせいもあるかもしれない。

実はザ・パスでサーフィンするのは2回目なのだが、昨年来た時には大混雑で、まともに波を取ることができなかったほどだった。

ともかく、最初の1時間、僕は滅多にできないロングライドを堪能した。

川のようなカレント

しかし、このポイントブレイクには川の如きカレントがつきもの。ロングライドの後に待ち受けているのは、アゲインストの風の中を走るマラソンのようなロングパドルである。

やっとの思いでピークに辿り着いても、気を抜けばあっという間にサイドへ流されていく。一瞬たりともパドルを止めることはできないのだ。

加えて、前日までのサーフィンの疲れも溜まっているため、1時間もすると僕はピークの集団から脱落したのだった。

その点、よういちさんは毎日ゴールドコースト周辺のパワフルな波にパドルアウトしているだけあって、常にいいポジションをキープしていたようだ。「ようだ」と言うのは、僕があまりにも流されすぎて、実際目視で確認できていないからだ。

それほどに、ここのカレントの強さは強烈なのだ。

一度など、ピークの北側から岩場を通ってエントリーする近道をよういちさんが教えてくれたのだが、危険を冒してまでエントリーしたにもかかわらず、一本の波も掴めないまま、僕は売れ残った回転寿司のネタのごとく、そのまま下手に流されていくほどだった。

僕にはもはやピークに戻る体力は残っておらず、やむなく少しインサイドでおこぼれを狙う作戦に切り替えたが、時間と共にサーファーが増えていき、加えてエントリーしてくる全てのサーファーのレベルが高く、そうそう波はこぼれてこなかった。

波はどんどん良くなっていたので、なんとか粘っていたが、最後はもうひとかきもパドルできないという状態に陥ってセッションは終了。

それでも17本のハイクオリティな波を満喫できたし、自分としては今年1番のライディングもあったので大満足である。

更なるモチベーション

僕はこれまでのサーフィンライフで自分のライディングのフッテージを撮影してもらったことなどほとんどなかったため、そういう意味でも今回よういちさんが撮影してくれたフッテージを見ることで、自分の脳内イメージとはあまりにかけ離れた自分の姿から決して目を背けることなく、更なるレベルアップを誓うモチベーションにしたいと思う。

往復1,600kmのドライブは腰肩に甚大なダメージをもたらしたが、その価値は有り余るほどあったトリップとなったのである。

よういちさん、本当にありがとうございました!今度はシドニーでワンセッションしましょう!(もちろん、飛行機で来ることをオススメします)

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