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【ポケモンユナイト】 詳しいロール区分と敵との相性の解説


ポケモンユナイトの「タイプ」分類

ポケモンユナイトに存在するすべてのポケモンには、公式に「タイプ」というものが割り当てられています。
ただし、ポケモンユナイトにおいてのタイプは一般的に意識される「ロール」とは多少の誤差があります。
今回は、ポケモンユナイトが属する MOBA(Multiplayer Online Battle Arena)ジャンルの本家本元であるゲーム League of Legends(通称 LoL)のロール区分に沿って分けてみました。

ポケモンユナイト公式の「タイプ」分類

左から順に5つ存在しますが、このMOBAというジャンルのゲームの理解を深めるために、ポケモンごとの特性やスキルを紐解いてもう少し詳しく分類してみましょう。

  • サポート型

  • ディフェンス型

  • アタック型

  • バランス型

  • スピード型


より詳細な「ロール」分類

ポケモンユナイトでは試合開始後に技の組み合わせを柔軟に変更できるため、一概に詳細ロールに当てはめることが難しい側面があります。
現在の Unite API にて勝率が高い技組み合わせを優先的に詳細ロールに当てはめます。
Unite Wikiのポケモン一覧に詳細ロールが記載されており、常に更新されているため最新版はこちらを参照。

タンク(学習装置枠)

「タンク」は集団戦の最重要ロールです。敵の攻撃を受け止めたり、敵の攻撃よりも早いタイミングで仕掛けることで、味方へのダメージやCCを減らし、気兼ねなく攻撃できる体制を整えるのが仕事です。敵と味方の間に入ってわざと攻撃を受けるテクニックは「ボディブロック」と呼ばれます。

タンクの中にもさらに2つのサブクラスがありますが、立ち位置やスキルの使い方、組み合わせ次第ではどちらにもなりうるのがポケモンユナイトの面白いところです。

火力を出すロールではなく防御やCCを与えて味方の攻撃の下支えをするため、基本的に「学習装置」を持ちます

1. ヴァンガード

  • タンクの中でも攻撃的なタンクです。立ち位置は主に味方の最前線で、敵に突っ込んでいくことでアクションを起こし、味方が行動を起こす起点となります。

  • こちらからアクションを起こして、敵を強制的に戦闘状態に入らせる行為を、「イニシエート」といいます。

  • また、敵と交戦している状態を「エンゲージ」状態といい、イニシエートはエンゲージ状態を起こすための手段を指します。正確には別の言葉ですが、あまり区別をせずに使う人も多いです。

※例:ブラッキー。タンクとコントローラーとしての必要なすべてのスキルが詰まっています。
- イカサマ → タンク - ヴァンガード
- バークアウト→ タンク - ワーデン
- 黒い眼差し → コントローラー - キャッチャー
- 願い事   → コントローラー - エンチャンター

2. ワーデン

  • タンクの中でも守備的なタンクです。敵の攻撃から味方を守ることを第一に考えます。

  • 立ち位置は敵の中心よりも、味方のダメージを出してくれるマークスマンやメイジのそばにいることが多いです。

  • 飛び込んでくる敵を妨害し、味方を敵から引きはがして守る行為を「ピール」といいます。

  • また、イニシエートしてきた敵を引きはがして、エンゲージ状態を回避する行為を「ディスエンゲージ」といいます。

例:カメックス。タンクとファイターを切り替えできます。
- ハイドロポンプ / 波乗り → タンク - ワーデン
- 潮吹き / スピン → ファイター - ダイバー


ファイター

敵の懐で継続的に戦い続けるクラスです。攻撃、防御、回復のスキルをバランスよく持っているチャンピオンが多く、1vs1 や集団戦も柔軟に戦えます。基本的には次のような特徴を持つポケモンをファイターと言います。

  • CCが薄い

  • 射程が短い

  • 火力が高い

いずれも前衛としてカウントしますが、タンクに比べてCCが薄い代わりに、火力が高いポケモンをファイターと言い換えてもいいかもしれません。

1. ダイバー

  • 敵の懐に飛び込んでアクションを起こしダメージを出す役割で、そのための機動力と火力を兼ね備えています。

    • ただし、タンクや下記のジャガーノートほどの耐久力はないので、うまく立ち回らないと簡単に倒されてしまいます。

  • そのかわり無視できない火力があるため、ダイバーが飛び込んで来たら敵は協力して対処する必要があります。そのため、敵の陣形を崩しやすい役割でもあります。

  • タンクのヴァンガードと並んで、エンゲージ要員を務められるクラスです。

例:ルカリオ。真っ先に敵に飛び込んで強烈なダメージを与えるか、敵がある程度のスキルを使った後、刈り取るように複数の敵にダメージを与えるかを切り替えできます。
- グロウパンチ / インファイト → ファイター - ダイバー
- 神速 / ボーンラッシュ    → スレイヤー - スカーミッシャー

2. ジャガーノート

  • 攻撃力と防御力をバランスよく兼ね備えていて、敵の中心で戦うことで真価を発揮します。ただし、射程や機動力がないので、いかに敵の懐に入るかというのが課題でもあります。

  • 通常攻撃やスキルを主体として、耐久しながらDPSを出す役割です。

  • タンクのヴァンガードなど、イニシエートしてくれる味方がいるとより仕事がしやすくなります。

例:グレンアルマ。高耐久で前線から闘うか、CC豊富なバーストメイジかを切り替えできます。
- 炎の渦      → ファイター - ジャガーノート
- アーマーキャノン → バーストメイジ


スレイヤー

高機動、高火力が売りの近距離戦闘特化クラスです。その代わり耐久力はないので、少し立ち位置を間違えると簡単に倒されてしまいます。
耐久力が低い代わりに、機動性と火力が高いファイターをスレイヤーと呼んでもいいかもしれません。

1. アサシン

  • 一瞬で一体の敵を倒すことに特化したクラスです。強烈な瞬間火力がある代わりに、多くの敵にダメージをばらまいたり、継続的に火力を出し続けるのは苦手です。

  • 集団戦では敵の後ろから回り込んで、柔らかい敵をピンポイントで倒す動きを好みます。敵を倒した後は、持ち前の機動力を生かして離脱し、次の暗殺に備えます。

  • 一瞬で倒すことができないタンクをとても苦手としているので、馬鹿正直に正面から突っ込んでしまうと、なにも仕事ができない可能性があるので気をつけてください。

例:ミライドン。高機動高火力のアサシンか、長射程のアーティラリーメイジかを切り替えできます。
- イナズマドライブ →スレイヤー - アサシン
- チャージビーム → アーティラリーメイジ

2. スカーミッシャー

  • スカーミッシャーはアサシンのほどの機動力と瞬間火力を持ちませんが、圧倒的な継続火力(DPS)を持っています。倒されずに攻撃し続けるという立ち回りが要求されるので、難易度が高めのクラスです。

  • 耐久力が低い代わりに、機動性を高めたジャガノートを、スカーミッシャーと呼んでもいいかもしれません。

  • スカーミッシャーは敵からも狙われやすいため、敵が一通り攻撃するのを待つ目的で、わざと遅れて集団戦に合流する「レイトイン」(「遅れて入る」=Late In)と呼ばれるテクニックも有効です。

    • その代わり、うまくはまった場合は敵全員を倒せるほどのポテンシャルも持っています。

例:ミミッキュ。ワンコン火力かDPS火力かで切り替えができます。
- じゃれつく / 影打ち → スレイヤー - アサシン
- シャドークロー / トリックルームor影打ち → スレイヤー - スカーミッシャー


メイジ

スキル主体で戦います。高火力低耐久であり、スレイヤーと同様にダメージを出すことを得意とします。
スレイヤーとの違いは、機動力がない代わりに、離れた距離からダメージを出せるので、味方に守られながら戦いやすいクラスになっています。また、複数の敵にまとめてダメージを入れる範囲攻撃、いわゆる「AOE(Area Of Effect)」ダメージを出すのも得意です。

1. バーストメイジ

  • メイジの中でも瞬間火力やハードCCに秀でているクラスです。不用意な敵を捕まえたり、飛び込んできた敵を倒すのが得意です。

  • 起点となるCCスキルが当たったら、まとめて他のスキルを叩き込む戦闘スタイルが多いです。

  • 中でも強力なCCが豊富なバーストメイジはイニシエートの役割を果たすこともできます。

例:マフォクシー。強力なCCを与えるか、機動力を活かしてDPSダメージを与えるか切り替えができます。
- 炎の渦     → バーストメイジ
- ニトロチャージ → バトルメイジ

2. バトルメイジ

  • 一定距離から継続的にダメージを出し続けるクラスです。敵との間合いを調整するためのスキルを持ち、間合いを細かく調整しながら戦います。

例:ウッウ。強力なCCを与えるか、機動力を活かしてDPSダメージを与えるか切り替えができます。
- ダイビング → バトルメイジ 
- 波乗り   → バーストメイジ

3. アーティラリーメイジ

  • 最も遠距離から攻撃する、固定砲台のようなクラスです。攻撃に特化したスキル構成をしているため、ダメージが出せるのは言うまでもなく、長距離レンジを生かして敵が戦えない距離からスキルを打ち、集団戦をすることなく敵の体力を削るポークと呼ばれる行為が強みです。

  • その代わり自衛手段に乏しく、懐に入られるとまともに戦えないので、機動力のある相手との1vs1はとても苦手で、集団戦でも飛び込んでくる敵がいた場合は味方の協力が不可欠です。

例:フシギバナ。長射程ダメージを与えるか、まるでファイターのように前線を張って回復しながらDPSダメージを与えるか切り替えができます。
- ソーラービーム → アーティラリーメイジ
- 花びらの舞   → ファイター - ジャガーノート


マークスマン

  • 通常攻撃が遠距離で、通常攻撃を主体に戦うクラスです。マークスマンにサブクラスはありません。

  • メイジが特殊(AP = Ability Power)ダメージを出すのに対し、マークスマンは物理(AD = Attack Damage)ダメージを出すことが仕事です。

  • 回転率の速い通常攻撃を使ってとにかくDPSを出すのに特化しているため、敵ポケモンにダメージを与える他に、レックウザなどのオブジェクトを破壊するときにも重宝します。

  • 試合の終盤になると圧倒的なDPSでADダメージを与え続けることから、マークスマンはADC(Attack Damage Carry)とも呼ばれます。

    • ミュウツーYやグレイシアのような特殊ダメージ主体のマークスマンはAPC(Ability Power Carry)とも呼びます。

    • ゲームをキャリーするのではなく、AD/APダメージを運ぶ(= Carry)する役割という意味

  • ただし、レベルが上がるほど通常攻撃の速度とダメージが上がっていくゲームデザイン上、レベルスパイクはLv.13~15になるため、レックウザ戦に間に合わないことが多く、活躍が難しいポケモンが多いです。

  • 柔らかくて機動力がないポケモンがほとんどなので、集団戦の立ち位置は基本的に味方の後ろです。敵も最優先で倒そうとしてくるため、常に狙われている意識を持ってください。

例:アローラキュウコン。通常攻撃主体のDPSダメージか、スキル主体のCCを与えるか切り替えできます。
- オーロラベール → マークスマン
- 吹雪      → バーストメイジ


コントローラー(学習装置枠)

「コントローラー」は、回復、シールド、能力UPなどの味方へのバフ、CC、状態異常などの敵へのデバフなどを活かして、仲間が戦いやすいように補助をする役割です。
こういった特徴のポケモンたちをコントローラーと呼びますが、公式のタイプ区分のサポート型のほとんど同義です。

  • 強力なCCがある

  • 味方の移動速度アップや回復などサポート的なスキルがある

  • ダメージはほとんど出せない

火力を出すロールではなく、集団戦をサポートするロールのため、「学習装置」を持つことが必須です。

1. エンチャンター

  • エンチャンターは自分以外の味方を回復したり、強化(バフ)を施すスキルを使えるチャンピオン達のクラスです。

    • エンチャンターはヒーラー(回復役)だけに限りません

  • また、敵を弱体化(デバフ)させたり、状態異常を与えてディスエンゲージする役割もあります。

  • 基本的に一人でできることは少なく、味方と共に戦ってこそ真価を発揮します。自分自身の耐久力も高くないため、AOEでまとめて倒されるのには要注意です。

1' . ヒーラー

  •  ポケモンユナイトにおいて、味方を回復することができるヒーラーはとても重要です。そのため、League of Legends の区分とは別に独自の定義をしました。

  • 集団戦において、ヒーラーが果たす役割は非常に大きく、相手のチームにいる一方で、自チームにいないとなると通常の集団戦を行うとダメージを与えても与えても回復されてしまう、というジリ貧からの敗戦濃厚となってしまいます。

  • 一般的に「サポート型が必要!」と言われたら、「これらのポケモンをピックし、学習装置を持ち、回復効果のある技選択でお願いします」という意味ですので、積極的にピックしましょう。

例:
ブラッキー → 願い事
ワタシラガ → 花粉団子
ハピナス  → 卵産み / 卵爆弾
ピクシー  → 月の光
キュワワー → フラワーヒール

2. キャッチャー

  • 敵を捕まえることを得意とするクラスです。ワーデンやダイバーは敵に突っ込んでいくことでイニシエートしますが、キャッチャーは敵をひっぱたり、その場に固めて孤立させることでイニシエートします。

  • 一時的に戦える人数差で有利になるのでとても強力ですが、スキルを的確に当てる必要があるため、難易度は高くなっています。

    • スキルを十分に残している相手のタンクやファイターを誤ったタイミングでキャッチしてしまうと、逆に反撃をくらい大打撃となる恐れがあります。

  • 捕まえたい相手のそばにタンクがいたり、グループされるとできることがかなり減ってしまうので、集団戦ではワーデンの役割を担うことも多いです。

例:
・ブラッキー →  黒い眼差し
・ミュウツーX →  未来予知
・ヤドラン       →  テレキネシス


スペシャリスト

マップ移動や1試合で複数ロールをこなすなど、上記のどれにも当てはまらない、個性的な戦い方をするポケモン達が集められたクラスです。
専用のノウハウが必要で、使いこなすためにはとても習熟が必要なポケモンたちです。

例:ミュウ。ユナイト技含めて計7種類のスキルを使い分けて適切な役割をこなす。
- ソーラービーム → アーティラリーメイジ
- エレキボール  → バーストメイジ
- 波乗り     → タンク - ワーデン
- 光の壁     → タンク - ワーデン
- コーチング   → コントローラー - エンチャンター
- ユナイト技    → タンク - ワーデン


ロール相性について

ロール相性

各ロールには基本的に相性があります。下記の相性を考えて、自分の使用するポケモンが何を狙うべきか、逆に自分や味方は誰から狙われるのかを意識しながら試合をしてみましょう。

  • ロールとロールの間の性能は、それら2つのロールが共に有している強みになります

    • ファイターとタンク:耐久性能を有している

    • タンクとスレイヤー:敵の間合いを一気に詰めることができる

      • ダイバーも共通していますね

    • スレイヤーとメイジ:バーストダメージを与えることができる

    • メイジとマークスマン:遠距離でダメージを与える

    • マークスマンとファイター:継続ダメージが特徴

      • バトルメイジも共通していますね

      • スカーミッシャーも共通していますね

  • あるロールに対するカウンターは、前の2つのロールが当てはまります

    • タンク:共に継続火力が高いファイターとマークスマンに弱い

    • スレイヤー:共に耐久性が高いタンクとファイターに弱い

      • 一部のスカーミッシャーであれば返り討ちにできるかもしれません

    • メイジ:共に一気に距離を詰めてくるスレイヤーとタンクに弱い

      • 一部のバトルメイジであれば返り討ちにできるかもしれません

    • マークスマン:共にバースト火力でワンコンを狙うメイジとスレイヤーに弱い

    • ファイター:共に遠距離から攻撃するマークスマンとメイジに弱い

      • 一部のダイバーであれば返り討ちにできるかもしれません

  • コントローラーは、通常1対1で戦うようには設計されていないため、中央に特別な位置に配置されます。ただし、タンクも通常は高い制御能力を備えているため、コントローラーはタンクの最も近くに配置されます。

例:タンクの特性は耐久性能とCC、そしてクールタイムは長いがイニシエートに長ける機動性です。タンクはスレイヤーやメイジのバーストダメージには簡単に対処できますが、ファイターやマークスマンの継続的なダメージには苦戦します。


あとがき

ポケモンごとの「ロール」について解説しました。ポケモンユナイトはチームで戦うゲームなので、今回のロールの知識をベースに適切なピックをし、楽しく遊びましょう!


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