退職を考えた私が育休中に出会った学びの場
新学期が始まり、あっという間に1ヶ月。
4月に育休復帰された方は多いと思いますが、皆さんもお子さんも新しい環境に慣れ始めた頃でしょうか。初めてはもちろん、2回目以降でも復職はドキドキしますよね。
私は2014年10月に長女、2019年10月に次女を出産。最初の育休は6ヶ月、2回目は約1年取得し、2020年9月末に復職しました。
1人目の育休では初めての子育てだったこともあり「育児」に注力し、子育てセミナーに参加したり、育児本を読んだり、知育をしたりしながら、15:00頃から始まるテレビ東京の「科捜研の女」と「相棒」の再放送を楽しむ日々を過ごしていました。(まりこと土門さんの出来すぎたコンビが何気に好き)
2人目の育休では、休みに入る前に当時の上司との関係が悪化し、会社を辞めたいとまで思い詰めていたこともあり(今振り返れば当時の自分の未熟さが恥ずかしい...)、育休中に復職後のキャリアを見据えた準備をしようとググりまくりました。
そして出会ったのが育休プチMBAでした。
2回目の復職から約半年。あのタイミングで育休プチMBAに出会えて本当によかった!
ということで、今回は育休プチMBAで学んだことをまとめます。
目次
・育休プチMBAとは?
・育休プチMBAの3つの特徴
・どんなことをやるの?
・最後に
育休プチMBAとは?
育休プチMBAは、ケースメソッドを用い育休復職後、実際に起こりうる状況を疑似体験しながら、マネジメント思考を学ぶ勉強会です。
代表で静岡県立大学 経営情報学部 准教授の国保 祥子先生が、ご自身の育休中に出会ったワーママ仲間と立ち上げられました。(立ち上げの経緯はこちら)
国保さんの下、育休中のワーキングペアレンツのボランティアで運営されています。
育休プチMBAの3つの特徴
育休プチMBAでできることは次の3つです。
(1)マネジメント思考が学べること
(2)赤ちゃん連れで学べること
(3)勉強会後に参加できる限定コミュニティで、育児・仕事を両立したいワーキングペアレンツと交流ができること
育休プチMBAで定義するマネジメント思考とは「経営者目線」とも呼ばれ、「組織の方向性や目標を理解し、それを達成するための自分の役割を理解していること」です。
この「経営者目線」を持っていると、課題の本質に目を向けられるようになり、子どもを持ち労働時間の制約がある中で成果を出すのに大いに役立ちます。
また、この育休プチMBAは受講対象を育休者としているので、子ども連れで参加できることも大きな特徴の1つ。(とはいえ、育休者ではなくても参加できます!)
抱っこしながら、授乳しながら、オムツ変えながら参加でき、泣いても「お互い様」の文化で、「お〜お〜眠いのかなー、お腹空いたのかなー」と温かい目で見守られて学べます。
昨年からのコロナ禍によりオンラインクラスも追加され、より参加しやすくなりました。
そして、勉強会後に参加できる限定コミュニティも魅力の1つ。1,300人以上のワーキングペアレンツが参加し、育児と仕事の両立を共通目標に持つ同志との交流の場は、大きな心の支えになります。
限定コミュニティでは
・復職中に準備しておいた方がよいことは?
・保育園からの急な呼び出しにどう対応している?
・小1の壁をどう乗り切る?
・働きながら中学受験をどうサポートする?
といったワーキングペアレンツの悩みあるあるに関する情報交換が盛んにやりとりされています。
<おまけ>
育休プチMBA勉強会は育休者によるボランティアで運営されていますが、その運営メンバーにも参加しました。このメンバー活動を通じて学んだこともたくさんあります。
どんなことをやるの?
復職後、職場で起こり得る「復職後の壁」を乗り越えるために、課題をどのように捉え、どのように考えるとよいか、ケーススタディによる擬似体験を通じて学びます。
自分の頭の中だけで考えるだけでなく、グループディスカッションにより考えを言語化することで思考を深めるとともに、他者の意見に触れることで思考の幅を広げることができます。
このケースが本当によく作られていて、「あるある!」と共感できるものばかり。(というか、この主人公は私ですか???)
そのため、復職後に同じようなケースに陥った時の予行練習になります。
私の場合は第2子復職前の暗黒期を思い出し、この時はこのように思考して行動すればよかったのか、と振り返ることができ、失敗を次に活かせる準備ができました。
最後に
初めて参加した後の感想は「第1子の育休時に参加したかった!」
育休プチMBAのHPには、
「参加者は、1回目で自らに足りないものを自覚し、3回目くらいから思考に変化が現れはじめ、6回以上で安定的に意識変化が起きますので、継続受講を推奨しています」
とあり、学習欲の強い私は6つのテーマ全てに参加しました(笑)
('21/4月現在は新たにケースが1つ追加されているようです!)
実際のところ、平凡な私でも5回目、6回目頃には勉強会でめざしている「マネジメント思考」を意識しながらケースを考えられるようになりました。
復職後の今も、うまく行かないなと思った時にはクラスに参加した時のメモを見返して、異なる視点で物事を見る意識をしたり、実践結果を限定コミュニティに投稿して振り返りにしたり、挫けそうになった時はそれぞれ頑張っている運営メンバーに想いを馳せて活力の源にしたり、と私にとっては投資対効果が非常に高い学びの場でした。
これから産育休予定の方、年度途中で復職を予定している方、復職して育児と仕事の両立に苦労している方。
育休プチMBAの勉強会に参加してみませんか?