【私立小】学校行事・校内活動が子どもに与える影響を「自己決定理論」から考えてみた
+.゚. ・:*+.+.゚. ・:*+.+.゚. ・:*+.+.゚. ・:*+.
私の記事では、日々の子育てや教育について、
小学校受験、私立小学校のこと、
中学受験についての情報を発信していきます。
♡スキをいただけると今後の励みになります🫶
+.゚. ・:*+.+.゚. ・:*+.+.゚. ・:*+.+.゚. ・:*+.
寒くなってきましたね⛄
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
【ありのママ子育て】リノママです🎀
運動会、授業参観、保護者会、個人面談…
入学前に想像していた以上に学校へ赴く場面が多い私立小。
何だかんだ用事があって、月の半分くらい学校に行っているような気も…
そういう意味では、本当に家からのアクセスが良くて良かった✨
入学して半年以上たちましたが、娘は学校を大変楽しんでいて、
改めて、ご縁があってこの学校に入学できたことに感謝しています。
特に、学校生活の中で見えてきた娘への影響について今日はお話したいと思います。
1.学校行事・校内活動=成長機会
入学前には特に気にしておりませんでしたし、
それを基準に学校選びをしていたわけではありませんが、
入学してみてよかったなと思うのは、
校内活動が盛んで、成長機会がとても多いこと。
学校行事・校内活動は、学校の方針に沿った活動だと思いますので、
校内活動が多いということはそれだけ成長機会も多くなるということだと感じています。
そういう意味では、学校の方針をベースにお子さまも影響を受けるので、
ご家庭と学校の方針が同じ方向を向いているかは大事ですよね。
具体的に記載すると身バレの危険もあるので控えますが、
娘の学校では、毎月のように全校での校内活動があります。
それは、運動会や学芸会ほどの大きな行事ではなく、
説明会やホームページなどでも見聞きしたことない小さなイベントも含めたものです。
1年生だから、低学年だからと関係なく、
学校の一員として参加できる(必須・任意とあります)イベントなのもよい点です。
娘はもれなく、ほとんどの活動に参加しておりますが、
何度か全校の中で選ばれたり取り上げていただいたこともあり、
自己肯定感や自己効力感が家庭外で育まれる機会がもてることを
心からありがたく感じております。
学校規模なので、家庭でも習い事でも中々経験できない機会です。
色々なことに挑戦できる機会があり、
娘のやる気に満ち溢れ、意欲的に取り組む姿が見れてとても頼もしく感じます。
周りのお友だちも、同様に意欲的な子が多いからこそ、
「え~、そんなことやるの?!やる気満々なのダサい!」
「6年生に勝てるわけないじゃん!ナルシスト」など
頑張ることを馬鹿にされたり否定されることもなく、
相互に良い刺激を受けあって成長が促される点でも、いい環境だなと感じます。
2.「自己決定理論」から考える校内活動
皆様は、「自己決定理論」をご存じでしょうか。
自己決定理論(SDT)は、人間の行動の原動力となる動機づけを、自己決定の視点から深く掘り下げた理論です。
アメリカの心理学者であるエドワード・デシ(Edward L. Deci)とリチャード・ライアン(Richard M. Ryan)によって提唱され、非自己決定的な行動から自律的な行動へと向かう過程を、心理学的メカニズムに基づいて体系的に説明したものです。
ご興味のある方は下記記事や書籍などを参考にされると良いかと思います。
📚「ダメ子育て」を科学が変える!全米トップ校が親に教える57のこと
スタンフォード大学・オンラインハイスクール校長 星友啓
モチベーションには内発的動機が重要で、論文には
「自律性、有能性、関連性の3つの心理的欲求が満たされれば、モチベーションとパフォーマンス、精神的健康(=ウェルビーイング)が向上し、
何らかの阻害要因があれば、モチベーションと幸福感が低下する」
と記載されています。
まさに、校内活動のことを思いだしながら、
子どもの自律性、有能性、関連性の欲求を満たす活動ではないかと感じました。
自律性:強制されることなく自分から主体的に行動すること
有能性:自分ならやれる!能力があると感じること
関係性:周囲との関わりを感じること
例えば、
他校でもみられる縦割り活動でお話させていただきます。
他校の先生も縦割り活動についてこのように話していらっしゃいました。
下級生のときは上級生にお世話してもらい、優しくしてもらった思い出があるからこそ、自分より下の学年が入ってきたときに
「私もお兄さんお姉さんがしてくれたみたいに、お世話するぞ!!」
と、多くの子どもたちは意気込んで縦割りを楽しみにしているようです。
その原点はご褒美がもらえるから、成績に影響するから、褒められるから、
といった外発的動機付けによるものではなく、
自律性や有能性や関係性欲求を満たしたいことからくる
内発的動機によるものだと思います。
説明会等でよくきく縦割り活動の表向きな目的は
思いやりの心~とか、やさしさ~とか、
そういう言葉でまとめてあるかと思いますが、
自己決定理論に基づいて考えると、
子どもたちが内発的動機によって活動したいと思える活動になっている点で校内活動が盛んであることは、子どもたちが内発的動機を持って活動できるいい機会なのだと感じました。
また、子どもによる興味・関心事が異なるため、動機付けができない活動もあるかと思います。
そういう意味では、活動数が多いということは、誰かに刺さる機会が何かしらあると捉えることもできると思います。
下級生と関わりたい人、スポーツで活躍したい人、芸術面の特技を披露したい人、勉強が得意な人など。
校内活動の機会が多く、子どもの成長機会が多いということが
おまけのようですが入学後に改めて魅力に感じる良い点でした。
3.まとめ
学校は子どもが一日の多くを過ごす場所であり、
人格形成の基礎をつくる場だと感じて小学校受験をさせた面もありますが、
まさに、娘が学校の方針に沿った活動によって、
良い方向に成長できていると実感できています。
学校選びの決め手になったわけではありませんが、
結果として今、校内活動の多さが娘の成長機会を増やしてくれていると感じています。
そしてそれは、学校方針に沿ったものであることが多いです。
学校方針=家庭方針となるわけですので、
学校はお子さまの成長を共に支えてくれる第二の家と言っても過言ではないのでしょうか。
皆様も学校選定の際、そういった視点で学校を見ていただくと良いかと思います。
ちなみに、私は中高がカトリックミッションスクールでしたが、
キリスト教の校内行事や日々のお祈りや聖歌等を通して
いまの自分が培われたと感じる場面もたくさんあります。
まだ入学して7カ月目ですが、6年間での成長がとても楽しみです。
国立の試験もまだ続いておりますが、
皆様にステキなご縁がありますことをお祈り申し上げます。