重陽の節句なるものを知った

ありんごです

桃の節句に端午の節句こそ知っていても、重陽の節句なるものは知らぬ存ぜぬであった。

花屋さんの軒先にて、白やクリーム色の菊と黄色や薄桃色の角では無い花が組み合わされた、変わった色合いの花束を見かけた。菊がメインの花束に覚えがなかったのと、色合いがふんわりと薄黄色をベースにまとめられているのが珍しく感じたのだ。

気になると近づいてしまう私は、一度通り過ぎたけれどわざわざ戻って、その花束を覗き込んだ。そこには「重陽の節句花束」と書かれていた。初耳だった。

そして今日時点ではもう重陽の節句は過ぎてしまった。重陽の節句とは9月9日に菊を用いて無病息災や長寿を願う節句だそうだ。少しずつ涼しくなる中、宴でもしたのだろうか。みなそれぞれ、何を願ったのだろう。

昔は桃や端午だけじゃなくて他の節句も祝っていたのかなと思いを馳せる。なにもかも昔のままとはいかなくても、風情を楽しむ心を持ち続けたい。菊の花束がそんな気持ちにさせてくれたこと、書いておけてよかった。


ありんご



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ありんご
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