第4話 履歴書に書けないこと
ドリーン「怒らないで下さいね。実は当社情報網を使い、浦島ありんさんを調べさせて貰いました。」
空中にモニターが浮かび上がる。
~走馬灯のように人生を映像で映し出される~
出生地 北海道 年齢 還暦越え 東京の西の端〇〇在住
顔写真アップ(皺々)
(まるで故人の紹介ではないですか!?)
どんどん早送りされる。
ドリーン「はい、一時停止しますね。ランドセルを背負い文房具店前で船旅世界一周のポスターを毎日のように見ていますね。ありんさんは大人になったら絶対乗るんだと夢見ていたはずです。」
一気に50代再生
ドリーン「ご両親の介護を終えて、ご主人の闘病と見送り。おつらい時期でしたね。
ご自身も~2回ほど死にかけていますが、お迎えが来ないのはやり残しの仕事があるはずです!!!
一人息子さんの自立と結婚で肩の荷が降りていますね。お孫さんも出来てお婆ちゃんになられました。
その間、ヘルパー資格、リラクゼーションやハワイでヒーリングやチャネリングを学ばれ、お仕事にもされていた。神様やエンジェルに馴染みが深いですね!!?
地域活動は「誰も受けてくれない民生委員を1期だけでも頼む」と頼まれ断れずに受ける。直近では「地域のお弁当ボランティアが足りない」と友達に頼まれ失業中に奉仕活動。
介護施設へ就職したもの、2年弱で退職。しかしその間に以前勤めたレストランパートでの3年の経験を活かし、調理師免許を取り介護食の勉強中。
自宅でリラクゼーションサロンを再開するもコロナ禍で自粛。
現在は熟年プータローという事で間違いないですね?
結構、お金も体力も時間も使い果たしましたね~それに相当忙しかったのでは?」
そうそう、その通りでございます。
実は結構ヘトヘトでスッカラカンですよ、、、
いや、それより履歴書に書けないことをよくもまぁツラツラと、、、
てか何故知ってるの!?(冷汗)何ここ!?それこそ、夢の中ですよね?
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