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わたしの旅暮らしをつくる #7|5/20-26

5/20

昼寝から覚めたらスタッフSさんから「今なにしてる?」と連絡が来た。遊びに行こうよ、ということで長門の方へ連れてってもらう。
音楽、写真、恋愛観、いろんな話を3人でした。恋愛の話好きですよね、と聞いたら、その人の深い部分を知れる気がする、と言っててなるほどなと思った。憂鬱になるはずだった午後はものすごく笑った。めちゃくちゃ楽しくて夏の終わりの青春みたいだなと思った。いつもこんな感じよ、だそう。わたしのこれまで過ごしてきた時間とはちがう時間が流れている。羨ましいな、ではなくいいな、と思う。

それぞれの名前覚えてようと思ったけどもう忘れた、
ハーブたち。
長門湯本、観光地だと思って舐めてたけどいいとこ。
川がしっかり深くて入りたくなる。


5/21

レンタカーして初めてひとりでドライブ。意外となんとかなるもんだね。行きたかった本屋さんに行った。古本とかリトルプレスとか置いてるのを眺めるのが個人書店の楽しみだな、と思う。萩は良いところだけど本屋さんは少なくて、住むならもう少し都会かな、とか思ったりする。今の時代ネットでいくらでも買えるけれど、形のあるものの重みを手のひらで感じる楽しみはやはり大きい。

まゆこちゃんはパワーがあるから、やりたいことやって会いたい人にどんどん会いに行っちゃえばいいじゃんって思う、と言われた。わたしはお金がないことを理由にいろんなことをできないと諦めているけれど、本当はそうする勇気がないだけなのだと思わされる。チャレンジしたい!とか思いながら、安定していることの気楽さに甘えているような感じ。失敗するのがまだこわい。

羊の大群が丘を越えてくるみたいに見えて楽しい。
2日前に醤油漬けにしたヤズのこと思い出せてよかった。
このあとチーズとアイスとチョコも食べる。


5/22

大判焼きを買いに行くと「いらっしゃいま…あぁ!こんにちは」と挨拶された。いつもお客さんたくさんで忙しそうだしな、となかなかお話しできなかったけれど、先日rucoでお話ししてわたしのことも認識してくれてたんだ…とわかってから通うのがますます楽しい。5月いっぱいで大判焼きは夏の間しばらくおやすみらしいので、悔いのないようにたくさん食べとく。


5/23

ゲストさんからすればわたしはrucoのスタッフなんだからちゃんとしてなきゃ、と思うことが多々ある。住み込みで生活している以上、誰とも会話したくない気分でも最低限の挨拶はしなきゃとか、疲れてても不快な思いをさせない程度の振る舞いをしてなきゃとか。わたしは立場に自分の在り方を嵌め込んじゃおうとする癖がある。良いことだし大事なことでもあるけれど、もっと(ヘルパースタッフじゃないひとりの)わたしを大切にしてもいいんだな、ということをぐるぐる話した。

スクリーンはふたつだけ、昔ながらの映画館。
数ヶ月遅れで上映される。PERFECT DAYSを観た。


5/24

Newヘルパーの子のふと見せる表情とか話し方とか、和歌山で会った友人に似てるなと思う。思うけど言っても反応に困らせるだけだなと思って言わない。誰かに似てる、と思うことがこの数年でぐっと増えた。そのうち、初めましてだ、と直感する人には会えなくなってしまうのだろうか。


5/25

わたしはわたし、といつも以上に意識していたつもりなのに、やっぱり比べちゃって落ち込んでいる。朝から泣きそうになっている。
わたしのことを誰にも見てもらえなくなるのがこわい。なんでそうなっちゃったんだろうな。わたしはこれまでそんなにも愛してもらえない、と感じてきたのだろうか。人並み、なんてわからないけれど、それなりには愛情を注いでもらったはずなのにな。そういうことをぐるぐると考えている。

久々ヘルプ。まかないのために頑張れる。
ビビンバにコチュジャン入れるの最高に美味い。


5/26

「ゆっくり旅をするのが好き。萩はいちばん生活が近い。観光客ばかりいるんじゃなくて、ここに暮らす人々がたくさんいる。観光のためにつくられた場所じゃない感じがする」「わかる、あなたの旅のスタイル好き。ローカルなスーパー行ったり、お散歩したりサイクリングしたり。stayじゃなくてliveするのが好き」「私もあなたの旅の仕方が好きだよ」

海外のゲストさんとお話しした。(萩にも観光の要素はたくさんある気もするけれど、それはさておき)海外から日本に来られる方は、Tokyo!!! Kyoto!!! 観光地たくさん回るぞ!みたいな感じばかりだと勝手に思っていたけれど、そんなこともないよな。当たり前だけれど、わたしと近い感覚を持っている人は国関係なくいて、それをわかりあえるのだな、と嬉しくなった。

業スーのでかすぎるプリン。1キロもある。
ひとりで買うのは躊躇していたけれどふたりなら。
2週間前からこのへんずっといる。今日は窓枠にいた。
もはやそういう置き物にしか見えない。


今週のうちに今週の日記をきっとあげられて嬉しい。活動的になったり反動がきたり、を繰り返しながらだんだん元気になっていく、その途中なのだなと思う。パーマを当てた髪の毛はいつの間にか伸びて、うしろで括れるようになった。ストーリーで見た友人の髪も肩下まで伸びていて、人間の身体で変化がすぐに分かるのは髪の毛と、あと爪だな。わたしたちの身体にまで時間を可視化できるようにしたの、なんでだよ。萩を去るまであと3週間ほどらしいです。いつまでいるの?って聞くの、やめてよね。

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