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アダムとは誰を指すのだろうか。מה זאת אומרת אדם?

旧約聖書の創世記に出てくるアダム。

1. アダムとは、誰のことだろう。

日本人の多くは、ああ、アダムとエヴァ(イブ)、最初の男の人ね、と思うかもしれない。私もあまり前知識のない時はそう思っていた。

でも、聖書を読み、ヘブライ文字に触れるに従って、人の名前だけでないことに気づいた。

ちなみに、Adam = אדםと書く。

<創世記1-26>
And God said, "Let us make man in our image, after our likeness, and they shall rule over the fish of the sea and over the fowl of the heaven and over the animals and over all the earth and over all the creeping things that creep upon the earth."
כווַיֹּ֣אמֶר אֱלֹהִ֔ים נַֽעֲשֶׂ֥ה אָדָ֛ם בְּצַלְמֵ֖נוּ כִּדְמוּתֵ֑נוּ וְיִרְדּוּ֩ בִדְגַ֨ת
הַיָּ֜ם וּבְע֣וֹף הַשָּׁמַ֗יִם וּבַבְּהֵמָה֙ וּבְכָל־הָאָ֔רֶץ וּבְכָל־הָרֶ֖מֶשׂ
הָֽרֹמֵ֥שׂ עַל־הָאָֽרֶץ:

つまり、神のイメージに似せてつくった人という意味がある。

そして、興味深いことに、こちらの記述もある。

<創世記1-27>
And God created man in His image; in the image of God He created him; male and female He created them.
כזוַיִּבְרָ֨א אֱלֹהִ֤ים | אֶת־הָֽאָדָם֙ בְּצַלְמ֔וֹ בְּצֶ֥לֶם אֱלֹהִ֖ים בָּרָ֣א
אֹת֑וֹ זָכָ֥ר וּנְקֵבָ֖ה בָּרָ֥א אֹתָֽם:

男と女を創造したという内容だ。

つまり、

アダムとは、最初の男性ではなくて、最初の人という意味である。

そうなると、アダムの肋骨でイブをつくったという物語は、「???」となるだろうし、実は別の意味があるのではないかと気づくだろう。

2. アダム:אדםに込められた意味

さて、アダム(ADAM):אדםという文字は次のように分解される。

A(א):Aleph(ヘブライ文字の最初の文字)、the Divine Airを指す
DAM(דם):Blood(血)転じてPhysical Body

このことから、他の動物と人間は違うということを文字通り表している。

以上のような解説は、キリスト教では教えていないだろう。

ユダヤ教神秘主義であるカバラを学ぶと出てくる基本的な内容である。

3.アダムとエヴァ(イブ)の話について

創世記でのアダムとエヴァの記述は、恐らく、ユダヤ民族が新たに出発しなければならないことについて象徴的に書かれているだろうと推察される。

詳しくは、また改めて考察したい。

では、今回はこの辺で。Shalom!




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