#2 完璧な日々
新年あけましておめでとうございます。
2025年もいろいろなことに挑戦したり、様々な記事を書いていきたいと思っております。今年もよろしくお願いします
さあ、新年のあいさつはこれくらいにして
今年最初の投稿をしていく訳なんですけど…
こういうのって大体新年の抱負とかを述べるのが一般的だったりしますよね。今年はどんな年にしたい。どんなことをしたい。とか
まあそれでも良いと思ったんですけれど…
実はちょっと今年中に1本の映画を先ほど見てまいりまして(笑)
そちらについて述べてから次回に抱負を述べようかなと思っております。
新年最初に私が見た映画は… 「PERFECT DAYS」
2023年に公開された役所広司主演のドラマ映画。
人生における「完璧な日々」とは何か。その本質を主人公の何気ない生活の中から見つけていくという物語となっております。
今回では、この映画の見どころを語りながらこの映画のテーマでもある「完璧な日々」について少し述べていけたらと思っております。
最後までお付き合いよろしくお願いします。
見どころ1 男の何気ない日常
この映画、自分めっちゃ好きになっちゃいまして。
というのも序盤の主人公の日常(モーニングルーティン)を映し出していて、とてもリアリティがあって、そこに主人公のこだわりや性格なんかが表れていてとても引き込まれましたね。
なおかつ、主人公がカセットテープで曲を聴いているところとかもめっちゃいいんですよね…
この作品は、導入部分から公衆トイレの清掃員として働く男(主人公)の生活の様子が映し出されます。
朝起きてから歯を磨き、植物へ水をやり、職場へと向かう、行きつけの銭湯と居酒屋へ行く、寝る前に本を読むといったような男の何気ない日常が描写されているため、とても写実的でしたね。
見どころ2 「世界」はひとつじゃない
物語の中盤あたりで自分の姪っ子に対して男が語るこの考え方はメッセージ性が強く、今の現代社会における価値観の一種なのかなと感じましたね。
「住む世界が違う」
世の中にはいろいろな世界(価値観など)を持った人がたくさんいる。故にそれらはばらばらで一つになることはできない。
仮に一つになったとしてもそれは実に表面的なものであるかもしれない。それでもそれぞれの持つ多様な生き方に価値を見出すということ。この映画ではそれを強く教えてくれましたね。
(あくまで自分の解釈ですが...)
日本で生活してきて集団行動や共生の重要性とかを生活の中で学んできたため、この考え方ははっとさせられましたね。なんかこう...生きるために周りと無理に合わせる必要ってないなって。右向け右で無理やり一つの方向に向かせるよりもそれぞれがやりたいことをやっていて、ばらばらのほうを向いているのが素晴らしいじゃんって思わせてくれましたね。
見どころ3 変わりゆくものと変わらないもの
社会も人も絶えず変化する。流行も生き方も、価値観も。
それらの変化は人のさらなる欲求や意志、あるいは不条理な現実によって生じるものであり、これらを原動力として人々はモノを変えたり、時には自分までも変えようとする。
故に変わらないものなどない。
作中における男の「完璧な日々」とは前述したようにおそらく何気ない日常なのであろう。朝起きて、植物に水をやり、コーヒーを飲み、音楽の流しながら仕事場へ向かい、恋愛に悩む怠惰な同業者と働き、帰路を辿り、行きつけの銭湯と居酒屋に行き、夜に読書をして、床につく。時には通いの古本屋やスナックに行く。
作中にはこれらのシーンが多くあることから、このような変わり映えのない日々が続くことこそが彼にとっての「完璧な日々」だということが強調されているのだろう。だがそれは徐々に、良くも悪くも少しずつ変わっていく。日常が変わっていく中で男が感じるもの。そして、変わりゆく日々の中にある変わらないもの。これらに注目すると「PERFECT DAYS」というタイトルに込められた真意を知ることができ、より楽しめるのではないかと感じられましたね。
最後に 完壁な日々とは
いかがでしたでしょうか?このように本作品は現実性やメッセージ性が強く、皆さんの印象に残る2時間となること間違いないため、ぜひとも見ていただきたい作品となっております。
ここまで散々書いておいて今っ更思うんですけど
完璧な人生ってどんな感じなんですかね…?そもそも何を基準に完璧とするのかってなって(笑)
億万長者になるとか、結婚して家庭を築く、夢を追いかけるみたいな自分の欲求が満たされた人生を「完壁」とするのか。
あるいはルーティンのような同じ事が続くルーティンのような平穏な人生を「完璧」とするのか。
人によって様々だと思います。
それでもやはり、これらの人生観にもある自分の好きなものや大切にしたいと思えるようなものを持って生きる。
これが自分にとっての完璧な日々、または人生なのではと感じましたね。
皆さんはどんな人生を送りたいですか。
最後に作中の素敵な名言とともに締めくくりたいと思います。
では、また。
「今度は今度、今は今」
(映画『PERFECT DAYS』 平山《役所広司》より)