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その手があったのか!マンホール聖戦

<今日は「なるほど!」なイベントです>

気がついてなかった!
昨日(2/6)で第5回が終了だったとは。
第5回 #マンホール聖戦〜全国出陣祭〜2022

■マンホール調査をゲームにする発想!

それにしても、こんなお硬い(いやお堅いか‥)団体がゲーム形式で老化したマンホールを調査する有志を募っていたとは!

そもそも「マンホール聖戦」とは何か。

それは、マンホールコレクションゲームアプリ「鉄とコンクリートの守り人」を使ってマンホールの守り人となり、全国のマンホールを一斉調査することによってインフラ・クライシスから社会を救う実証実験イベントのことです。

そして、ゲームアプリ「鉄とコンクリートの守り人」は、日本にあるすべてのマンホール蓋を守り人(プレイヤー)が力をあわせて撮影・投稿し、その実績を称えあえるアプリです。

「マンホールコンプ」というゲーム性を取り入れ、写真の投稿やレビューによって日本全国のマンホール地図を力をあわせて完成させることを目指しています。

では、なぜマンホール地図を完成させるのでしょうか?

■自治体の業務をゲームで補ってしまう実験

日本全国に1400万個以上あるマンホールのうち300万個以上が老朽化しており、ひび割れや破損しているマンホールが足元にあるかもしれない危険な状態となっています。

本来なら各自治体が業者に委託して目視でマンホールの状況を確認することになりますが、それには時間もお金もかかります。

そこで、WEF(Whole Earth Foundation)と日本鋳鉄管が多くの市民を「巻き込む」ことで効率的にマンホール蓋の写真を収集できるようにしようと市民参加型のゲームを開発したわけです。

ゲームを通じて集めた画像を自動的に診断して劣化度合いを測りデータ化。自治体はそのデータを基に、どこのマンホール蓋から置き換えればいいかの優先順位を付けて補修できます。

市民が公共インフラの深刻な老朽化にスマホのゲームで対抗する、まさに「聖戦」ですね。

■ナッジの効いた企画に脱帽です

2017年にノーベル経済学賞を受賞したリチャード・セイラー教授が提唱する「ナッジ理論」。

ナッジ(nudge)とは、「注意を引くためにそっと突く、そっと動かす」という意味の英単語で、ナッジ理論は人々が強制されてではなく、よりよい選択を自発的に取れるようにする方法を生み出すための理論です。

アプリ「鉄とコンクリートの守り人」と「マンホール聖戦」は、参加型のゲームにすることでナッジを効かせて、多くの市民が社会貢献に取り組む取り組みになっていますね。

もし次のような取り組みだったらどうでしょうか?

自治体を支援するために町内ごとにマンホールの蓋を調査することになりました。
皆さんご協力ください。
皆さんの成果は自治体だよりに掲載されます。

私には「鉄とコンクリートの守り人」参加者によるマンホール地図ほど精度が高いマップが提供されるとは思えません。

趣味なので、楽しいから、徹底的に調べちゃうのだと思いますので。

人が好ましい行動を自発的に取っていく企画。
とても勉強になりました。

(有馬)

出典

日本のインフラはゲームが救う、老朽マンホールを突き止めよ
/日経ビジネス

鉄とコンクリートの守り人

マンホール聖戦 全国出陣祭り

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