「職場のロリエ」プロジェクトについてマーケティングしてみた
私の家庭は妻と娘二人という女性中心。
なので普通のように「急な生理で大変だった」という会話が交わされていたわけですが、職場での生理用品についてこれまで考えが及びませんでした。
Yahoo! JAPAN SDGsの記事『生理中の心配や困りごとを減らす。ナプキンの備品化プロジェクト「職場のロリエ」』を読んで、今更ながらなるほどと思った次第です。
いい機会なのでマーケティング的に「職場のロリエ」プロジェクトを分析してみたいと思います。
「職場のロリエ」プロジェクトをSWOT分析
分析のフレームワークとしては、SWOT分析を用いました。
SWOT分析はシンプルで使いやすいフレームワークなので、花王やプロジェクトの立ち位置を把握し、事業戦略を検討するのに適していると考えたからです。
SWOT分析では、自社やプロジェクトの強み(Strengths)、弱み(Weaknesses)、機会(Opportunities)、脅威(Threats)を分析することで戦略を策定します。
そして以下が「職場のロリエ」プロジェクトのSWOT分析です。
勝手に花王の戦略を考えてみた
このSWOT分析から「職場のロリエ」プロジェクトは以下のような戦略を考えられます。
強みを活かして:生理中の心配や困りごとを減らすという社会的な価値提案を強調し、花王「ロリエ」のブランド力を高める。
弱みを克服して:ナプキンの備品化のメリットや導入方法をわかりやすく伝え、導入企業や利用者を増やす。
機会を捉えて:女性活躍推進やダイバーシティなどの社会的な動きに合わせて、啓発活動や口コミ効果を促進する。
脅威に対抗して:競合他社や新規参入者に先んじて市場シェアを確保し、在宅勤務者にもアピールできるサービスやキャンペーンを展開する。
SDGsの視点でも考えてみた
ついつい、いつものマーケティング視点で考えてしまいましたが、本来の狙いはSDGsでしたね。
そこでSDGsの視点でも分析してみました。
分析のフレームワークとしては、SDGsマッピングを用いました。
SDGsマッピングを使用した理由としては、私があまり関わっていないジャンルなので、シンプルで使いやすいことで選びました。
そして以下が「職場のロリエ」プロジェクトのSDGsマッピングです。
再び花王の戦略を考えてみた
このSDGsマッピングから「職場のロリエ」プロジェクトは以下のような戦略を考えられます。
目標3に関連して:ナプキンの備品化が生理中の心配や困りごとを減らし、健康や福祉に貢献することを強調、導入企業や利用者を増やす。
目標4に関連して:動画や研修動画などで生理に関する知識や理解を広め、職場で話題にしやすい環境づくりに努める。
目標5に関連して:CMや広告表現で生理中でも自分らしく過ごせることを伝え、ジェンダー平等や女性活躍推進に寄与する。
さいごに
妻にこの「職場のロリエ」プロジェクトについて話をすると、「これだから男は」「いまさらかよ」的なリアクション。
口に出して言われなかっただけ、ありがたいと思わねばいけませんね。
(それにしても、近頃当たりが厳しくなってきたような‥)