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青春を生きれなかった

青春とよべる青春を過ごせなかった学生時代だった。

窓際の席になると風で揺れるカーテンが当たる

退屈な午後の眠たい授業

ノートの端をちぎってコソコソとする交換メモ

理由もなく衝動的に飛び出せるのも

今日も挨拶できたと、毎日当たり前のように好きな人に話しかけるチャンスがある事も
そしてまたそれで1日頑張れてしまう事も

全てが短くて貴重な学生にしか体験できない事だと気付いたのは、学生を終えてからだった。

短いスカートや、色のついたリップ
夕方のファストフードや、汗と土埃の匂い

街で見かける度に私は、それでいい、そうあって欲しいと思っている。何年もしたらみんな大人になるのだ。大人になれば青春の悩みをお酒を飲みながらそんな事もあったなと、恥ずかしくもいい思い出として笑っているだろう。

それでいい、良い青春を。