しがないADの駄文日記 下半期も最高の映画を観れて幸せだけど編
前にも話したと思うが、映画の感想を共有するのがあまり好きじゃない。むしろ嫌いより。
以前までは、自分が映画を観て感じていることを他人に土足で上られる気分がして嫌だった。
ただ最近気付いたのは、自分が面白いとか最高とか、つまらない尺度でしか映画をすぐに語れないことに嫌気が刺すからだ。
てか、最高ってなんだ。
天井を決めちゃうから、安っぽく感じてしまうじゃないか。
数字も基本0〜100の間。
いつか良さを絶対値で測れる人に寸法を取ってもらいたい。
マイナス叩いた場合が測れないか。
本を好きな友達が、情報が文字しかないから、文字から得られる情景を頭に思い浮かべながら読むと、その物語に入り込める気がして好きと言っていた。
その時、なんで映画が好きなの?って言われて上手く答えられなかったけど、今日『ドライブ・マイ・カー』を観ていて何となく気付いた。
映画(というより映像)は、情景も音も感じることが出来るので想像できない。ただ、情景描写と音から心情を想像することができる。それは文字にしてないからこそ良いんだ。映画は、言葉にして耳で理解する描写と、言葉にせず脳で観る描写がある。それを味わうのが最高なんだ。
やっぱり映画の感想を共有するのが嫌なのは、脳で観た描写を自分のものにしたいからだ。
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